Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

捨て場所

2011-05-18 | 想い・雑感
放射性物質は粒子なので
拡散したのちいずれは地表に降り積もる
水の影響などでそれが深く浸透するまでは
地表にとどまることになる
だから早い時期なら汚染地域の表土を数センチ削り取るだけで
随分放射線量は減るそうである

福島の学校で
子供を守るために
校庭の土を数センチ削り取ったところ
放射能の値は2,3割となったとのこと

ところが削り取った土の捨て場所がない
そんな土どこだって持ってきてもらっては困るのである
だから結局校庭の片隅に置かれたまま
国に掛け合ってもとりあえず置いとけというだけで進展なし

原発と全く同じ
使用済み核燃料は
使用した側からすればどこかに捨てたいのだが
そんなものどこだって持ってきてもらっては困るのである
だから捨て場所が見つからない

捨て場所のないゴミなど出してはいけない

原発を守る会の方々に
プルトニウムの捨て場所を確保しろと言いたいところだが
いったんはぐっとこらえ
まずは土の捨て場所くらいは確保してから出直していらっしゃい
と言いたい

イマジン

2011-05-18 | 想い・雑感
基本的に
人の気持ちをわかる
ということはまずないと思っています

ただ
ひとの気持を推測し
思いやる努力は必要だと思います


どうせ私の気持ちはわからない
と拗ねているのを見ると
あたりまえだとどやしつけたくなるが

人の気持ちにあまりに無頓着であったり
人の置かれた状況への想像力が完璧に欠如していたりすると
蹴飛ばしたくなります (私がそうであることもしばしばとは思いますが)


福島原発事故の後
文科省はいくつもの観測地点で放射能レベルの測定をしており
そのデータをネットで公開していたが
測定地点は明らかにせず
放射能レベルが高値を示す自治体にも
直接その旨を伝えることはなかったとの報道を見ました

文科省にとって
集積したデータはあくまでデータであって
そのデータが示す地域に住む人々がいる
という事実に思い当たる人がいなかったということでしょう
避難区域に入っていないにもかかわらず
スポット上に高レベル放射線を示す地域があるというデータはあくまでデータで
そのデータが示す状況下に住民がいるという当たり前の事実に思い至らなかったということでしょう

国をあずかる人々が
現実に住んでいる人 国民 を感じることなく
仕事をしているということに
恐怖すら感じます