抗悪性腫瘍薬を用いて治療をする際
その目標は
1:完治をめざす
2:延命をめざす
3:症状緩和をめざすの
大きく三つに分けて考えることができます
1:に入るのは白血病やリンパ腫の一部と婦人科悪性腫瘍の一部
他は2:や3:をめざしています
そのあたりを
主治医は説明すると思うのですが
当然のことながら
患者さんやそのご家族は
治ること を期待している場合が多いもの
その期待を打ち砕く必要はないと思いますが
主治医は言葉を選びながらも
現実を伝える努力をする必要があると思っています
お伝えしないと
現実がわかったうえで
今をどう生きるか
しておきたいことは何か
ということを考える機会
それを永久に奪ってしまうことになると思うからです
癌の末期になってきても
全身状態はそれほど悪くならない時期が続きますが
一旦悪くなり始めると
急速に弱っていきます
その時では
やりたいことはもうできなくなっているのです