Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

使う言葉

2012-07-24 | 想い・雑感
はっきり癌とは告げられず
病院に紹介された場合

胃に 悪性の ポリープがある
胃に 悪性の 潰瘍がある
胃に 悪性の 腫瘍がある

胃に ポリープがあり 組織検査で悪い細胞が見つかった
胃に 潰瘍があり   組織検査で悪い細胞が見つかった
胃に 腫瘍があり   組織検査で悪い細胞が見つかった

胃に 悪性腫瘍がある

以上のような説明文のどれかで
胃癌だと思う人はどれくらいいるだろうか

始めのうちは
自分が癌とは思いたくない
という気持ちも手伝っているのか
いずれの説明でも
癌だとは思わない人が割とおられる

悪性腫瘍という表現を使い
転移の可能性などについても話し
場合によっては抗がん剤治療が必要になる
というようなかなり突っ込んだ説明をした後に

「ところで私は癌ですか?」
と聞かれることはまれではない

やはり説明を繰り返すうちに
どこかでしっかり癌という言葉を使っておかないと
勘違いしたまま
治療が進んでいく可能性がある

説明で言葉を選ぶ必要があるのはもちろんだが
事実をきちっと伝えるためには
勘違いが起こらない言葉を使う必要がある