Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

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ダンジーブログ

胃癌の治療法選択 2(他臓器浸潤あり)

2012-09-01 | 想い・雑感
癌が大きくなってくると胃の壁を貫いてくる。さらに大きくなると胃の周囲に存在する臓器に食いついていくことがあり、これを他臓器浸潤と呼ぶ。▲他臓器に浸潤するほどになると、かなり進行した状態であり、治癒に導くことはむつかしくなる。しかし明らかな遠隔転移がなく、浸潤した部分も含めて切除することにより根治できる可能性がある場合には、手術を検討することになる。▲周囲臓器には、横行結腸、膵臓、肝臓、脾臓などが有り、浸潤した臓器やその範囲により切除方法を決定する。しかし膵臓に浸潤している場合にはかなり大きな手術になる場合が多く、手術施行の決定は慎重に考える必要がある。▲また、腫瘍を小さくすればより安全に切除できると考える場合には、抗癌剤治療を先行させ、治療効果があれば手術を考慮するという選択肢もある。