最近あまり虫の姿を見かけない
冬場ということもあるのだろうが
昔ならいつも何らかの虫たちが
周囲にうごめいていたような気がする
そういえばずいぶん長い間
アメンボを見たという記憶がない
子供のころなら
水のあるところであればいたるところで
軽やかに素早く水面を移動する姿を見かけた
小学生のころ
教室の外に
いくつかのしきりに別れたコンクリート製の水槽があった
その狭い水面ですら見かけることができた
気になり調べてみると
アメンボのいくつかの種類は
絶滅危惧種ないしは準絶滅危惧
としてリストアップされてしまっている
人間の都合で水辺が固められてしまい
水生昆虫たちの生きる場所が
極端に少なくなってきているのだろう
昆虫なんてきらいとか役に立たんとかおもう御仁もおられるだろうが
虫たちの観察から人間の役立つものを発想した例は多いだろうし
生き残っていれば将来何らかの形で人間を助けてくれる情報を与えてくれるかもしれない
環境が人にとって清潔になることはありがたいことではあるが
人間の都合ばかりで自然をコントロールしようとすれば
生態の多様性が失われ
結局人が生きていけない生態系へと変化していくかもしれない
虫ちゃんを見かけないことは
なにか大変な方向に向かっているのではないかという
疑念を抱いてしまう