延命治療など望まない
そういう人は多い
しかし実際どのような状況であれば望まないのか
という具体的な内容を考えている人は少ない
皆が必ず死ぬ身であるならば
すべての治療は延命治療となるとも言えるわけだが
一切医療は受けないというまれな人を除けば
通常の治療は望むであろう
助からないのであれば延命は望まない
という人も多い
でも一縷の望みを抱いてしまうのも人間である
進行性の病気の方が
心肺停止となったとき
人工呼吸器までは望まないと
本人も家族も言っていても
目の前で心肺蘇生が行われ
心拍や呼吸が何とか再開したとき
そこで十分と思えなくなってしまう
つい延命を選択する
むなしく呼吸器の作動音が続く