貧血傾向で冷え性、水っぽくてむくみやすい、体力がなくて疲れやすい、おなかが痛むという方に処方します。イメージは竹久夢二が描くほっそりした色白美人などといわれ、当帰芍薬散が合いそうな方を当芍美人などと表現されることもあるようです。しかしあまりこのイメージに引っ張られすぎる必要はありません。水ぶとりと感じる方もいますし、色白でない方もいます。大昔の本には、女性の腹痛に対して用いるとも書かれていますが、男性にも使います。要は、血が足りなくて(血虚)、水の代謝がうまくいっていない(水滞)虚弱傾向の方に使うわけです。
保険適応病名は
筋肉が一体に軟弱で疲労しやすく、腰脚の冷えやすいものの次の諸症
:貧血、倦怠感、更年期障害(頭痛、頭重、めまい、肩こり等)、月経障害、月経困難、不妊症、動悸、慢性腎炎、妊娠中の諸病(浮腫、習慣性流産、痔、腹痛)、脚気、半身不随、心臓弁膜症。
ということですが、病名はエキス剤を出している製薬会社によって微妙に異なります。これは当帰芍薬散以外のエキス剤でもそうです。
《漢方語呂合わせ》当帰(とうき)芍薬(しゃくやく)蒼朮(そうじゅつ)沢瀉(たくしゃ)川芎(せんきゅう)茯苓(ぶくりょう)
当芍美人 受託 千両
とびきりの当(当帰)芍(芍薬)美人というのはいろいろ頼まれちゃいます。それを受(蒼朮)託(沢瀉)して、得たお金が千(川芎)両(茯苓)。すごくない?美人はいいよねぇ~。
まあ、美人の判断は人それぞれでして、夢二の描く女性が美人と感じるかどうかもいろいろでしょう。わたしなどは、ほとんどの女性がそれぞれ美しいと感じる(こともある)お年頃になってきましたので、当帰芍薬散の適応範囲はずいぶん広くなりました。最後に繰り返しますが、男性にも使います。
株など保有していない身からすれば
株の値動きが直接懐に響くことはありませんが
世の経済活動の変化ということからすれば
多くの人が少なからず影響を受けるでしょう
ただきっかけがあればこれほど価値が変動する株
或いはお金というものを
私たちはどれほど信用してよいのでしょうか
仮想通貨という言葉からすれば
通貨というものが仮想のものではなく現実のもの
ということになるのかもしれません
しかしもともと通貨自体が仮想のもの
この通貨にはこれこれの価値があるという
人の勝手な決め事
そのうえ人が決めたといっても
人の意のままになるものではなく
その価値は時代や場所により大きく変動する
世界中の人が相対的価値観に振り回される
相対的な見方でなくては物事の理解がむつかしい人間
相対的な価値観の上に今の社会を作ってきた人間
そんな人間にとっては仕方のないことなのでしょうか
春雷や ウイルスの乱 うろたえる