Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

イマジン

2011-05-18 | 想い・雑感
基本的に
人の気持ちをわかる
ということはまずないと思っています

ただ
ひとの気持を推測し
思いやる努力は必要だと思います


どうせ私の気持ちはわからない
と拗ねているのを見ると
あたりまえだとどやしつけたくなるが

人の気持ちにあまりに無頓着であったり
人の置かれた状況への想像力が完璧に欠如していたりすると
蹴飛ばしたくなります (私がそうであることもしばしばとは思いますが)


福島原発事故の後
文科省はいくつもの観測地点で放射能レベルの測定をしており
そのデータをネットで公開していたが
測定地点は明らかにせず
放射能レベルが高値を示す自治体にも
直接その旨を伝えることはなかったとの報道を見ました

文科省にとって
集積したデータはあくまでデータであって
そのデータが示す地域に住む人々がいる
という事実に思い当たる人がいなかったということでしょう
避難区域に入っていないにもかかわらず
スポット上に高レベル放射線を示す地域があるというデータはあくまでデータで
そのデータが示す状況下に住民がいるという当たり前の事実に思い至らなかったということでしょう

国をあずかる人々が
現実に住んでいる人 国民 を感じることなく
仕事をしているということに
恐怖すら感じます

恍惚の人にまた一歩

2011-05-17 | 想い・雑感
毎週火曜日朝は
業務開始前に外科で抄読会を行っている
順番に役に立ちそうな英語論文を見つけてきて
その内容をまとめて発表するような会である

今朝その会の時
いつものように椅子にもたれて足を延ばし(そう姿勢が悪い)
説明を聞きつつ英文を読んでいると
右足の親指先端に違和感が

それとなく靴から足を出し
テーブル下に目をやると
あらあら
靴下に穴が

朝履いて1時間以上たってから
ようやくその事実に気づくとは
なんとも情けない
気づけよ!
と一人突っ込みを入れておりました

児玉清さん逝去

2011-05-17 | 想い・雑感
児玉清さんが亡くなられた

先日日曜日の昼にテレビをつけたとき
アタック25の司会者が児玉さんでなかったので
どうした?
ということでネットで見てみると
肝機能障害がわかり
3月末の撮影から休んでいるとのことだった

死因が胃癌であったことと合わせて思いつく経過の一例は

体調が悪く病院に行った
血液検査で肝機能障害が見つかった
エコーやCT検査で肝臓に多発性腫瘤が見つかり他臓器からの転移が疑われた
上部内視鏡検査で胃癌が見つかり胃癌からの肝転移と診断された
手術適応となる段階は過ぎていた
肝臓以外にも転移巣はあったと思われる
特に骨髄などにも転移巣が形成されており
診断から短期間に死に至った
といったストーリー

肝機能障害に関しては
①多発性肝転移
②腹膜播種やリンパ節転移 あるいは胃癌の直接浸潤による胆道狭窄
③その両方
が考えやすい

体調を崩してから亡くなられるまでが短期間であることから
ご本人が最後までかなり無理をして仕事をされていたか
骨髄癌腫症などの厳しい状態に至っており治療にもかかわらず状態が急速に悪化した
などが考えられる

児玉さんのイメージからすると
きちっと健康診断を受けているような気がするのだが
これまで異常が指摘されていなかったとしたら
スキルス型胃癌で発見が困難であったことも考えられる

このように勝手に推測するのははなはだ失礼とは思うが
胃癌という病気の一面を知っていただき
胃癌になったとしても少しでも早期に見つかる方が増えることを願いたい

児玉清さんのご冥福を心からお祈り申し上げます
テレビからいつもさわやかな笑顔をありがとうございました

ネット環境

2011-05-17 | 想い・雑感
ネット環境というものに疎いし
漏れて困るような情報もないので
ネット経由の情報漏えいというものもあまり実感がない

クレジットカード番号をネット上で使わない
患者情報を院外に持ち出さない
むやみに個人情報を載せない
それとアンチウィルスソフトを入れておく
ということ以外はあまり気を付けることもない

今回暗殺されたビンラディンは
過去何年間も
一切インターネットアクセスをしていなかったという話を聞くと
それほど注意しないと狙われればネットから情報をつかまれるということなんだろう

ネットでつながるというのは
常に何らかの危険にさらされているのでしょう

しかし今や
ネット環境なしという環境は
考え難くなってしまいました

誰しもいつか

2011-05-15 | 想い・雑感
人それぞれに
受け入れがたいこと
というのはあるだろう

日常的に
そんな馬鹿な
と思うことはあるだろう

でももっとも受け入れにくいのは
自分の死ではないだろうか

しかし
どこかで受け入れないと
最後まで
苦しみを抱き続けることになるような気がする

いつか
永遠の命などないという
あたりまえのことを
納得する必要がある

病を得た時 特に死を連想される病を得たときというのは
そのチャンスなのかもしれない

だから
治療方法が尽きた
あるいは尽きたと思っている人に対し
まやかしの治療方法を提示する人間は
二つの罪を犯していることになる

一つは弱みに 藁にもすがる気持ちにつけ込みだましていること
もう一つは 死を受け入れ得るチャンスを奪うということ

信じた者が 救われないことになる


地球一周

2011-05-14 | 想い・雑感
不良中年ライダー歴2年9か月
ついに4万Kmに到達
仕事しているの?
と言われながらも
通勤利用でほぼ毎日乗ってきた

地球1周です

本当に仕事してる?

ところで本当に地球1周が4万Kmなのかと調べてみると
もともと1メートルの決め方が
地球の北極から赤道までの子午線の長さの1,000万分の1
つまり四分の一周が1万Km で 一周が4万Km

ただし
もとの測定に若干の誤差があったようで
実際の北極から赤道までの子午線の長さは10,002,288mだそうです

1メートルの定義には変遷があり
現在では
1秒の299,792,458分の1の時間(約3億分の1秒)に光が真空中を伝わる距離」
と定義されているようです

実感としてはかえってわかりにくいですけどね


対峙

2011-05-13 | 想い・雑感
ごくわずかの可能性に賭けようとする

自身の願いに沿う方向なら
信じようとする

だから苦しむのか
だから救われるのか

望みを絶ち切らずに
大きな期待も抱かせない

なんてこと
神の技だろう

完治なんてとても望めない患者さんを前に
そう思う

意図したって無理

事実を告げるか
告げないか

そのあとは

自身がどう向き合うか

他人ごとではなく
ほとんどすべての人にとって
受け入れられるかどうかは
きっとどう向き合うかにかかっている

ウランの採掘場所は?

2011-05-11 | 想い・雑感
鉱山から採掘した鉱石から
純度の高い目的の鉱物を取り出したら
当然かすが出る

ウランにしても当然そうなる

かすは鉱山の周りに捨てられ放置されるのだろうが
そのかすとて当然放射性物質を含んでいる

原発事故のことばかり聞かされているが
ウラン鉱山とその周辺はどうなっているのだろうか

地図を検索すると
オーストラリア アフリカ 中東 ヨーロッパ カナダと
世界にウラン鉱山がある

原発問題もさることながら
この大元の鉱山はどうなっているのか
テレビで特集されないだろうか

日本の炭鉱の歴史を見聞きすると
採掘現場はかなり厳しい労働環境
ウラン鉱山はどうだろう
労働環境も気になるが
放射線を浴びるという環境に対して
どのように対処しているのだろうか あるいは何も対処していないのだろうか
現場労働者や周辺住民の健康はどうなっているのだろうか
などということが実に気になる

開発

2011-05-11 | 想い・雑感
時折通勤で通る道に丘がある
最近まで木に覆われていたその場所に
少し開発が入っている

昨日の雨で
そこから泥水が道路へ流れ出ていた
それもかなりの勢いである
工事が始まるまで全くそのようなことはなかった

手を加えることによって
かえって住みにくい場所を作り出しているかのようである

四季折々の自然を愛してきた日本
その自然を手垢で汚してきたのも日本

自然の川岸も
ほとんど消滅

今後人口は減っていくだろうに
まだ開発が必要なのですかね
開発という名の破壊が

5年課程修了

2011-05-09 | 想い・雑感
術後5年を無事経過

5年生存率は6割位と思われる程度の進行がんで
術後1年は補助化学療法を行ったSさん

最初の2年間くらいは
癌に効くとうわさされる温泉に3回ほど通い
血液データも丁寧に保存されていたが
後の3年間は
それほど神経質にもならず
元気に通われてきた

何か吹っ切れたのでしょうね

そしてこのたび
5年課程を無事修了されました

胃癌は克服しましたが
人間だれしも
いずれは病を得て死ぬ身であることは変わりません

どうぞお大事に
そして人生を味わい楽しんでください

*******

ところでその温泉
311の震災では大丈夫だったのでしょうか

選択

2011-05-09 | 想い・雑感
選択

えらびとる という意味合いで
語感とすると とる 部分に重きが置かれているように思う

でも選択するときというのは
とるものを決めると同時に
捨て去る あきらめる ものも決定していることになる

私たちは
あれも これも
と欲を出しがちだが
どんなに欲を出しても
あるものを選び取るときには
必ず捨て去るものがある

その捨て方が本当に上手だと
生き方も
逝き方も
苦痛が少ないのかもしれない

執着しない生き方だと

胃切後胆石

2011-05-08 | 想い・雑感
胃全摘の際には胆のうへ行く迷走神経の枝も切るため
胆のうの動きが悪くなり
胆石ができる可能性は昔から指摘されていました
ですから胆のう摘出術も同時に行うことも少なくありません

卒業後4年目くらいの時
胃全摘後の患者さんが急性胆のう炎になりました
保存的治療で軽快したのですが
それ以来私は胃全摘の際には必ず胆のう摘出術を行うようにしていました

ところが腹腔鏡下胃全摘が広がりつつある現在
必ずしも胆のう摘出術をMUSTとしないという意見も多くみられます

そこで一年ほど前に行った腹腔鏡下胃全摘の患者さんに対しては
ここ数十年で初めて胆のうを摘出せずに手術を終えました

食事もよく召し上がり
術後一年も経過したある日
症状は何もないのですが
血液検査で肝酵素が上昇しています
調べてみると胆石症および総胆管結石症

症状がないので胆のう結石だけなら様子を見ることも可かもしれませんが
総胆管結石があれば治療は必要
全摘後なので内視鏡治療はできず
結局手術に

ああ やはり胆のう摘出術をしておけばよかった

人が何と言おうと
今後は胃全摘+胆のう的手術はセットにしようと
改めて思っています
もちろん術前にはその辺も患者さんにお話ししています

不規則

2011-05-08 | 想い・雑感
ゴールデンウィークは
どうしも生活が不規則になるためか
体調を崩すことが多い

ずっしりと体が重くなり
頭もぼんやり

普段それほど疲れているとは思わないのですが
多少は蓄積した疲れもあるのでしょうか

なかなか
元気いっぱいというわけには
行かなくなってきたようです

浜岡原発

2011-05-08 | 想い・雑感
浜岡原発の停止要請を管首相が行ったことに対し
十分な議論もなく思いつきだ
とする意見をちらちら(かなり?)認める

十分な議論のないままの判断であろうことは予想がつくし
この決断で簡単に支持率が上がるような国であってほしくないように思うが

やはり英断であると考えたい

人生の中でも
なかなか決断がつかない場面がある
右と左どちらにも利点があるとともにマイナスと思える点がある
しかし決断し
ある方向に進み始めたら
よい決断にしていくよう考え行動するのがよい

今回も浜岡原発停止と決めて
その方向で英知を集め行動するのがよいと思う

メディアも
浜岡を止めると起こる問題点を挙げ
その一つ一つに解決策を挙げる努力をし
原発をなくしていく道はないかを模索していく
という姿勢での報道を増やしてほしい

問題の多い首相かもしれないが
われらが代表である
今回の決断を正しい決断としていく努力は
日本にとっても素晴らしことであろう

何をやっても
欠点をあげつらうなどというのは
反対しかしない と野党を揶揄するメディアが
やり続けてはいけないでしょう