人検 2012-09-15 | 想い・雑感 久々に バイクのない生活 車検に出しました 連休に入るので しばらくお別れ 調子を上げて帰ってきてください 人にも こういうのがあるといいね 人検?ていうのか 数日感入院検査して 不良箇所を ちょちょいと改善 なんてね
ずぶ濡れ 2012-09-14 | 想い・雑感 バイクでの帰宅 くもり空の一部に黒い怪しい影 あの下は雨だろうなぁ と思いつつ走らせる 自宅まであと3~4Kmのところで ポツリ ポツリ ポツ ポツ ポツポツポツ サー ザー あっという間に濡れ鼠 濡れること自体は 諦めてしまえば なすがまま わざわざカッパを着込むまでもないのだが 走行中は 腕や胸に当たる雨粒が痛いし この季節でも 体温が奪われていくのを実感する 山での急激な天候及び気温の変化 対応が遅れれば 命に関わるということが 何となくイメージできる それにしても 諦めて濡れるに任せるなんていう経験 数十年ぶりで少し楽しかった 自転車で四国や北海道を回った 30年以上前の記憶が 蘇った
楽に 2012-09-13 | 医療・病気・いのち 癌の進行に伴って 様々な症状が出現してくる可能性がある 苦痛を伴う症状は 患者本人の生きる力を奪うだけでなく 家族の苦悩も大きくする それを軽減しないままでいると その苦痛は 残された者の心に 引き継がれてしまうことになる 癌医療に携わる者は そうならないように 心を配り また緩和医療の心と技術を身につける必要がある 楽に生きるなどということは まずできないだろうけど できるものなら苦痛を取り除き 最後まで少しでも楽に 患者さんが生ききることができるように
間合い 2012-09-12 | 想い・雑感 半袖シャツでバイクを走らせると 少し肌寒く 陽光をありがたく感じる ほどよい気候 体と太陽の ちょうど良い関係 付かず離れず その間合いが 難しい 何にしても
弱み? 2012-09-11 | 想い・雑感 私事で申し訳ないがと断って 付き添いで外来にこられた方がおっしゃるには 「肺に影があり肺癌と思われる 両方の肺に無数の転移があり手術はできないと 言われた」 「他に転移がないか調べた上で 状況に合わせて抗癌剤などの治療をすることを勧める と説明を受けたけど 断ったよ」 「抗がん剤を使ったところで先延ばしにするだけで 薬による苦しみと闘うだけなら もう受け入れたほうが良いから」 「まあ気持ちは決まってるんだけど 先生は話しやすいから ちょっと甘えて話してしまったけど ごめんね。」 抗癌剤治療の副作用の出方は個人差が大きいことなども少し話したが ただ話したくなっただけのようで 覚悟は決まっているようだ 患者さんご本人よりずっと深刻な状況ではないか 2ヵ月後の予約を入れたけど その方は付き添ってくることが出来るだろうか 周りに弱みを見せられない立場のようにもお見受けするので 私なんかに話してみたくなったのだろうか 少しでも苦痛の少ない療養生活となるよう 祈るばかりだ
傍に 2012-09-09 | 想い・雑感 孤独を 様々な場面で 味わったり 飲み込んだり しながら生きていく でも いよいよ限られた命と悟ったとき その味わいは一段と深いものに 変わってくるだろう 虚無感 寂寥感 喪失感 そんなものをひっくるめた孤独感 そこから安らぎに至るのは その個人の力で転換していくしかないだろう ただ ともにいてくれる人がそばにいれば その転換の手助けにはなるかもしれない 医療者も そばにいる人々の中の一人 になる努力をしたいものだ
果汁100%ぶどうジュース 2012-09-09 | 想い・雑感 今年もぶどうの収穫です 例年は多くの蜂たちに かなりの果実を略奪されてしまうのですが 今年は蜂をほとんど見かけませんでした おかげで 一回では収穫しきれないし 果肉が十分ついているので ジュースがたっぷりできる 一切 砂糖も 水も加えず とてもおいしい 果汁100%のぶどうジュースの出来上がり 冷やしてそのままごくり うまい!
もう少し 2012-09-08 | 想い・雑感 そりゃ 治療のたびにつらかったですよ 家族の前では愚痴も出ましたよ 人に 辛そうだな と思われるのが嫌でね 悟られないようにやってきたつもりですよ 食欲ないねぇ こっそり缶酎ハイか 芋のお湯割りでももらえるといいけどねぇ 辛いけどね もう少し 一日でも二日でも長くって 人間欲が出てくるもんなんだよね もう少し長生きさせてよ *************** 結腸がんの再発から すでに40コースほどの 抗癌剤治療を受けてきたS氏 穏やかな表情の向こうには 多くの苦悩が
いつから 2012-09-08 | 想い・雑感 いつ頃からできていたのでしょうか 消化器癌が見つかると よく受ける質問ですが これはなかなか難しい ひとつの細胞ががん細胞となり それが増殖していき ひとつの個体を死に追いやるまで を癌の人生(癌生?)の時間とすると 今の医学で診断がつくのは 癌生の2/3を過ぎた頃と言われています また同じ癌でも その増殖スピードは異なります ですからいつから癌があったか というのは正確には答えられない疑問です ただ少なくとも癌が見つかれば その数日前や数週間前に癌ができたわけではなく 数年以上前に癌はできていたと言えます でも患者さん自身は診断された時から がん患者 になるんですよね
それまで 2012-09-07 | 想い・雑感 胃癌末期の80歳くらいの男性 食事は提供されるものの1割くらいしか召し上がれない 点滴は行っているが 末梢静脈からの点滴なので充分量とは言えない 以前から中心静脈栄養のお話をしているのだが ご本人は首を縦にふらない この状態が2週間ほどになるので 「口から入る栄養と点滴からの栄養、あわせても今の状態では足りません。中心静脈栄養をはじめてみませんか。」 「いや~、いいです・・・。」 中心静脈栄養は胃瘻とイメージが重なる ずっと生きられるわけではなく寿命がある 栄養が足りなくなるのならそこまでということ と考えておられることを確認した お気持ちはよくわかること 理解できること 意志を尊重すること をお伝えした上で 「でも2週間位したら、またお勧めしてみますから。」 と一言申し上げたら 困ったもんだと苦笑いをされた
多重癌 2012-09-07 | 医療・病気・いのち 胃癌 食道癌 大腸癌 その他の癌で 患者さんが紹介されてくると 私は首辺りから骨盤までの広い範囲を含めたCT検査を行う 転移の有無 見つかった癌以外の異常が無いか の2点を見るのが主な目的である 食道癌で紹介されてきた方 CTで膀胱癌が見つかった そちらのほうを急ぐので まずは膀胱癌の手術をしていただいた そちらが落ち着き食道癌の治療を始めるに当たり 今一度CT検査を行った 初回のCTで淡くうっすらとうつっていた 肺の陰影が少し濃くなっている 肺がんの可能性が高い ちょうど食道の手術であける右の胸側に存在するので 同時に切除することになる 膀胱 食道 肺 の多重癌症例ということになる これは一つの例だが 術前スクリーニングとしてCT検査を行う際 癌の存在する領域のCTしか行わない医師もいるが やはりスクリーニングは広く網を広げるように 胸部から骨盤までの検査を行うほうが良いと思う 思わぬ異常が見つかることが少なくないのだから そして後で見つかった疾患の治療のほうを 急ぐ場合だってあるのだから
鶏肉 2012-09-06 | 想い・雑感 小さく切った鶏肉を焼くときは ガスコンロを使用するが 大きな骨付きもも肉を焼くときには 使いにくい これを食べたくなったら バーベキュー 塩 白胡椒 から始まり 黒胡椒 クミン コリアンダー オレガノ ターメリック 唐辛子 などなど 気が向いたハーブやスパイスをすり込む 火が起きたら 火力の強い場所で皮のほうをしっかり焼く 油が落ち焦げ目がついたら 燃えている炭の中心から肉を少しずらし 身の方からじっくり火をとおす 中心部でほかの肉を焼き 食べつつ 飲みつつ 鶏肉のやけ具合をチェック 程よくなったら ガブリ うまい!
胃癌の治療法選択 3(中等度の進行) 2012-09-05 | 胃の診療 そこそこ癌は進行しているが遠隔転移はないと思われ、他臓器浸潤もない場合は、定型手術が治療の第一選択となる。胃を切除するとともに、領域リンパ節と言われる胃から流れ出るリンパ液を受け取る領域のリンパ節を丸ごと摘出するというものである。◆リンパ節をきちっととってくることをリンパ節郭靖とよび、取るべきリンパ節がある領域を周囲の脂肪組織ごと摘出しなければならない。そのためには、胃の切除範囲をきちっと設定すること、胃壁沿いのリンパ節を取る際は残る胃の壁に脂肪組織を残さないようにすること、動脈の走行がきれいに見えるように血管周囲の脂肪組織をきちっと取ること、などが大切である。これがきちっとできていない手術は、癌に対する手術とは呼べない。◆以前は早期胃がんに対してもこの定型手術が施行されていたが、近年では必要十分な切除となる程度に、切除範囲をやや限定(縮小)するようになってきている。◆逆に少し離れたリンパ節となる大動脈周囲のリンパ節まで郭清する場合もあるが、そこを郭清することが予後の改善につながるかどうかは、結論が出ていない。
レモンのヨーダ 2012-09-05 | 想い・雑感 痩せてしまって ヨロヨロしていた子猫 その顔つきから私はヨーダと命名したのだが 家人はレモンと名づけている そこで私は レモンのようだ ヨーダのようだ 性格がわるいようだ じっとしていないようだ などと呼んでいる 外界に働きかけ 多くのことを学びゆく過程なのか とにかくじっとしていない 家中を動き回り あれやこれやを突っつき回す やはり接することにより 学んでいくのですね
緩和 2012-09-05 | 緩和医療 緩和ケアという言葉から、ホスピスを思い浮かべる人が多いかもしれません。そういう人のイメージでは、おそらく緩和ケア=末期、となっているのではないでしょうか。 緩和ケアというのは、つらさ、苦痛に焦点をあて、それらを緩和することを主眼とするケアのことです。病気の時期や、ケアを受ける場所とは基本的に関係ありません。緩和ケアという言葉を使う場合、その対象はかなり厳しい病を得た人であることが多いのですが、それは必ずしも末期を意味しているわけではないのです。 病気にたいする治療を受け始めた時期でも、つらい症状があればそれを取り除くケアを受けることは大切です。病気の治療には我慢せざるをえないこともあるでしょうが、しなくても良い我慢をしたり、させたりしていることも多いと思います。 緩和ケアの扉を叩くのは最後、というイメージを払拭していただきたいとおもいます。