~ 恩師の「心行の解説」上巻より ~
講演 一
「われいま見聞し 正法に帰依することを得たり」
私たちは今、目で見せてもらい或いは耳で聞かせてもらい、
正しいみ教えを見、
聞くことをして「この正しい教えに帰依することを得たり」です。
「帰依」とは「南無」です。
南無阿弥陀仏・南無妙法蓮華経など、南無が付いておりますけれど、
この南無と言うのは字に書きますと、南が無いと書きますが、
これはインドの言葉では「ナーモ」と言うのです。
そのナーモというのが帰依するいう意味で、
「私はあなた様の教えに従います。
あなた様の教えを素直に、
日々の生活において実践いたします」というのが
ナーモ、つまり帰依するということです。
南が無いと書くのは、ナーモの当て字です。
ですから、百年ほど前に日本で生まれたT教などでも
「南無天理王の命」と言って拝んでいますね。
あれは天理王の命に私は帰依しますと言って唱えるわけです。
南無大師遍照金剛、これは真言宗ですが、
これも頭に「南無」が付いています。
その教えを学ばせていただき、我が目で見せていただき、
我が耳で確かめて聞かせていただき、
そしてその教えを実践いたしますというのが帰依することです。
私たちも正法、この正しい教えを聞かせていただき、見せていただき、
そして実践いたしますというのが、正法に帰依することを得たりです。
~ 感謝・合掌 ~