~ 恩師の「心行の解説」上巻より ~
講演 二
「意識は大宇宙体を支配し万象万物をして調和の姿を示さん」
先の続き・・・
自然の神様は平等です。
私の愚かな過去を振り返ってみましても、
町のために役立たせてもらい、
人様のお役に立たせてもらう実践をさせていただきますと、
その場では
「ご苦労さまです。ようしてもらいます」とか
「あの人はよくしてくれる」といって、
よく尽くした場所においては、
よりよい評価を間違いなしに受けました。
しかし家庭を留守にして、
家のことは放って外にばかり精出しておりますと、
家ではよくない父親になり、
その評価は「ほんとに家を放ったらかして、
外ばかり出回ってしょうがないお父さんだ」といわれます。
一方でよい行いをしましても、片方で辛い寂しい思いをさせた時、
外ではよい評価を受けますが、家では厳しい評価が返ってきます。
ですから、私はまさに片寄った、
バランスの崩れた不調和な生活をしておりました。
不調和であっては、絶対に幸せになることはできません。
万象万物すべてのものは、バランスの上に成り立っております。
太陽からの熱、光も一定量のものを頂いているからこそ、
私たちの生存が成り立っております。
お日様のご機嫌によって
「今日は少し多く出してやろう」といって多くの熱、
光が出されましたら、人間は皆丸焼けになります。
「今日はしんどいから、熱と光を止めておこうか」といわれたら、
人間は寒くていっぺんに凍りついてしまいます。
それをほんとうに変わることのない熱、光を与えていただき、
このように万象万物の姿の中に調和の姿を示して
いただいておりますね。
~ 感謝・合掌 ~