浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2018-07-18 01:36:45 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

    ~ 恩師の「心行の解説」上巻より


     講演 一
 
「心は慈悲と愛の塊にして 当体・意識は
     不二なることを悟るべし」
私たちの肉体(当体)も考えて見ますと、
まさに慈悲と愛の塊です。
小さな細胞の一つひとつの働き、
肉体の諸器官の働き、呼吸器官、消化器官、
循環器官、神経系統、筋肉の働き、
手足の働きは慈悲と愛の塊としかいえません。
しかもこの肉体を動かしてくれる、触れることも、
見ることもできない力、
これこそ私たちの心です。

或いは霊魂と呼ばれるものです。
すべてを生かそう、
調和させようというその大いなる慈愛と愛が、
神の御心だったのです。
大宇宙、大自然そのものが神の御姿だったのです。
これは私たちの肉体も同じことです。
この肉体と私たちの心は、
切っても切り離せないものであり、
心と肉体が二つ寄って一つになっています。
ですから、心が肉体から離れてしまったら、
その時はもう死ですね。
この心こそすべての根元です。

私たち自身も、
この肉体が自分自身だと思っていましたけれども、この肉体を
動かしてくれているエネルギーは心にあったのです。
その証拠に、この場所に来られますのも、
皆さんの心が「今日はお話会だから
行ってみよう」と思われたから来ることができたはずですね。
「今日は行くのを止めよう」と思えば、
絶対にこの場所に肉体は来ません。
道を求めて来てくれる方、
或いは身体がつらいから治してもらうのが目的で
来てくれる方、その心はそれぞれ違います。
ある会場では、十時に会場を開きますと、
お昼過ぎまで治療させてもらうのですね。

まあ五~六十名のお方ですが、
治療が済んだらさっさと帰られる方が多いのです。
お話は聞かずに、治してもらえばすぐ帰ってしまわれます。
そういうお方は身体を治してもらうだけが目的で見えているのです。
だいたいどこへ行きましても、同じことですが、
自分の苦しいところを助けてもらい、
身体の辛いところを治してもらい、
治ればもう用事はないと帰られます。

    
     ~ 感謝・合掌 ~


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