浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

恩師の歌集「愛」より

極楽と地獄の在り処
たずぬれば我が内にこそ
共にあるなれ

「御垂訓」

2018-07-20 00:07:24 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

     ~ 恩師の「心行の解説」上巻より ~


     講演 一
 
「心は慈悲と愛の塊にして 当体・意識は不二なることを悟るべし」
先の続き・・・
古い誤った宗教や信仰というものから目覚めなくては
ならないのですね。
すべての人が幸せになることです。
日本各地の講演会でこの話を聞いていただき、
またテープを聞いていただいて、
たくさんの方々が今までの信仰を止められまして、
その御神体と称するものをいっぱい送ってきておられます。

それは間違いに目覚め、その間違いから抜け出されたからですね。
誤った信仰ではほんとうの幸せは得られません。
お金を上げなさい、その教団にきて掃除をしなさい、
ご奉仕しなさい、本を何冊売りなさい、
などとたくさんの負担がかかってくるのです。
負担というものをかけられますと、私たちは苦しいものです。
お金を出すのも、主人が働いてくれたお金をやりくりして、
そういうところに運んでいますと、家の中はうまくいきません。
また幹部になればなるほど負担が大きくなってきます。
これは、組織にはその組織そのもののカルマ=業があるからです。
宿業ですね。

組織というものは一つの生き物ですから、
組織を作った以上これを潰してはならないのです。
組織を維持しなければならず、
運営し維持するためにはお金が必要になります。
組織を作った方が、自分が一生懸命働いて、
何億というお金をこしらえ、
そのお金でもって「私は人さまに喜んでもらうために私財を投じて、
皆さんのために使わせてもらいます」
と言って行うのならば、これは幸せになります。
しかし、皆さんから「お金をだしなさい、
もっと上げなさい」と言って集めたお金で、建物をた建てたり、
宗教活動をしたりしていますと、
その信仰に入った方には必ず負担がかかってきます。
その負担とは、まずお金を出すことであり、
次に会員や信者を増やせという絶対至上命令です。

一人でも多くの人を入れなさい、そうすれば救われる、
たくさん勧誘すれば功徳があると説きます。
また、その信仰の新聞や本を多く取らせます。
家族が十人おられたら、十人分取りなさいと勧めますが、
同じ新聞を十人分取って何のご利益がありますか。
自分のところでは十枚も不要だから、
晩になると近所の郵便受けに内緒で配ったりするのだそうです。
或いはビラを撒きなさいという負担もかかってきます。
これらのことは、えらい人たちは何もしないで、
下の人ばかりにさせています。
これらはすべてカルマです。
カルマといいますのは人間の苦しみです。
こういう苦しみを会員さんや信者さんに与えなければならないのは、
組織というものの持っている業によるのであって、
この業を避けては通れないのです。
私は一生、組織は作りません。

このように約束させてもらっています。
組織はなくとも、縁ある方は縁によって
「ああ、これこそ正しいほんとうの教えだ」ということに
気付いていただけます。
しかもこうして集まって、
正しい教えに「なるほどそうだ」といって納得して
いただける方は、過去においてこの正しい教えを学んだ体験のある、
魂の成長された方ばかりです。
次元の低い方は分かりません。
全部、過去において学んだ仲間です。
集い来る過去世に学びし輩の一人ひとりのいとおしきかな
私に縁あってこうして集まっていただく皆さんは、
過去においてどこかの国で共に正しい教えを学んだ仲間です。
それは自分の心が浄化されてきますと、自然と分かってきます。
私の目には全部いとおしい仲間です。

皆さんも自分の心というものを理解されますと、
過去に学んだ仲間の集いだということがよく分かって
いただけるものと思いますね。
今日初めてお見えになった方もあります。
しかし全部、目に見えない深い縁生の糸によって、
こうして集い合っているのです。
これは真実の姿だと思います。
どうも有難うございました。


     ~ 感謝・合掌 ~


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