少なくともクラシック音楽は「楽譜」で現代まで伝わっている。音はほぼ残っていない。
だから、僕なんて所詮下手くそアマチュア演奏家に過ぎないが、それでもまず、楽譜を見たい。プロの弾いた音は後だ。(と言ったって、自然に聞いている事が多いし、参考になるから聴いた方が良いが。)へんな先入観なしに楽譜を見たい。音楽仲間も、楽譜を配られるとまずプロの音源を探す人が多くてびっくりする。
小説家がすごい悪筆で、編集者なのか解読して活字にしたという話を聞く。だから作曲家の下手くそな自筆だけでなく、出版譜のほうがよかったり、それしかなかったりする。多くの自筆譜のファクシミリとか、初版譜が僕のようなアマチュアでも見ることができて、本当にありがたい時代だと思う。
それから、楽譜に書いてない習慣の問題もある。われわれアマチュアも勉強しなけりゃなあ。困ったことに、そういうわけで、プロも信用できない。良い先生に出会わないととんでもないことになる。
写真は長年愛用している写譜ペン。いったん見つからなくなって、でも出てきた。よかった。