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ヴィーラント・クイケンの無伴奏

2022年12月07日 | チェロ
 いつもいつも間が抜けたころに聴いているのだが「古楽の楽しみ」のバッハの無伴奏の回でヴィーラン・クイケンの演奏を聴き、とてもゆったりとしていて、そしてとても好もしかった。
 われわれアマチュアも、アマチュアの、あるいは自分のテンポというのがあるのじゃあなかろうか。
 チェリビダッケが遅いテンポを選ぶことが多く、大きな編成のオーケストラ曲ほどその複雑な音楽を聴くためには時間が必要なのだ、というようなことを言っていたのを思い出した。ほぼ同じ意味で、われわれアマチュアも自分の技量にあったテンポを選ぶべきで、それ以上のテンポで演奏しても楽しめないし、客観性がなくなると思う。
 晩年のベームも非常にゆったりとしたテンポ設定をしていたが、そういう変化というか老いを自然に受け入れれば良いのではないか。ヴィーンフィルは、その遅いテンポに豊かな音楽を盛り込んでいるから成り立つのだと言っていたそうだ。(岩城)遅くても客観性のある演奏をするにはそれは別の高度なテクニック(音楽性)が必要なのだろう。