おはようございます。
海の日です!!
去年の今日は鳩間島でのんびりとしていたことを思い出しました。
船に乗り遅れて、引き返してもらったりね…(^_^;)
それでは、本題。今日は尾瀬で出会った樹に咲く花々を紹介します。
写真は「ウラジロヨウラク」です。湿原の脇なんかで見られる低木で、ツツジの仲間です。
瓔珞(ようらく)っていうのは、仏様が身に着けている装飾具のことなんだとか。どんなものかはよく知りませんが、きっと花のようにつぼ型をしているものなんでしょう(^_^;)
ウラジロは裏白で、葉の裏に細かい毛がびっしり生えていて白く見えるんですね。
ツツジといっても花は小さく、色合いの美しいかわいらしい花です。
こちらは草のように見えますが、これでも立派な木なんです。名前を「ヒメシャクナゲ」といいます。樹高はわずか10~20cm程度。写真のものは、もう花が終わり、子房が膨らみ始めている状態です。ウラジロヨウラクのようにつぼ型の花をつけます。
湿原に生える希少な植物です。
そして、こちらが「チングルマ」。高山や湿原の脇など栄養に乏しい場所でも生き延びることができる強い植物です。
ごめんなさい、花を紹介するといいながら、これもすでに花の時期を過ぎ、完全に実になっています。この糸状の実のかたまりが風車に見えることから稚児(が遊ぶ)車という意味で名づけられたようです。風に揺れる様子がとても印象的な植物です。花を見ればなるほどとも思うのですが、これがバラの仲間だというのはどうにも不思議です。
右側に白く点々と見えるもの、これも花ではありません。「ミヤママタタビ」の葉っぱです。夏の時期だけ、こうして葉っぱを白く変えるのですが、裏側は緑のままで、葉緑体がなくなるわけではなさそうです。地味な花のかわりに、虫をおびき寄せているのではないかという説があります。もともと、花も葉っぱが変化して作られたわけですから、そう思えばこれも「樹の花」の仲間入り?
今度はちゃんとした、花です。「ツルアジサイ」といいます。アジサイの仲間で、つる性の木本です。フジやスイカズラなどつるになる木は意外とあるものです。ツルアジサイとよく似た植物で、「イワガラミ」という植物もありますが、こちらは装飾花が4枚ではなく1枚だけなので見分けることができます。
最後は「ハクサンシャクナゲ」の花です。こちらは中高木になります。やさしい色合いの花色が魅力的です。花の香りに誘われて、虫たちも蜜集めにいそがしそうでした。
一口に樹と言っても、いろいろな姿形があります。生育環境によって、成長の仕方も姿形も大きくことなるものなのですね。