梅の季節もそろそろ終盤。飾っていた花が散り始めたので、片付けようと枝を折ると、なんと樹皮の下は花と同じ赤!ひょっとすると草木染めに使えるのかと実験したところ、ピンクがかった茶色に染まりました。
こちらがこちらが梅の枝。ゴミ箱に入れるために切ったり、折ったりしていたら、この色にびっくり。
早速細かく切って、クラフト用の鍋に投入。
やりたい気持ちが先走り、洗いもせずに煮始めてしまったのですが、ちゃんと洗って汚れを落とす方が良かったのかな?
緑の枝も入れ、1時間ほど煮詰めてみました。出てきた色は赤みがかった茶色?
桜染めを調べた時に、最初の液には黄色や茶色などが出やすいとあったので、残った枝でもう一度。
けっこう赤みがあって期待が膨らみます。
が、こちらも同じような色合い。
あくのようなものも出てきましたが、特に処理せず(^^;;
2日かけてこれを4回繰り返し、こうなりました。
色が変わったというより、明らかに色素が減ってきている感じ。
桜染めについて調べた時に、空気と混ぜると赤みが増すとあったので、ふってみたらものすごく泡立ち、泡が消えなくなりました(^^;;
サポニンが含まれているのかと調べてみましたが、特にそういう情報は見つからず、泡の正体は不明。
半年くらい煮炊きを繰り返し、熟成する赤みが増すとの情報もありますが、目の前にあるものを早く試したい!!
後ろからライトを当ててみたところ2番液が一番赤みが強かったので、これを使ってストールを染めることに。
ストールはこちらの格安品を使用
染液が少なかったので水で薄めて火にかけました。15分くらい煮たものがこちら。
おお〜。美しいピンク???
みょうばんでアルカリ媒染したところ、オレンジがかった茶色に落ち着きました。
こうなるともっと濃く染めたくなり、結局1番液から4番液まで全て使い(分けた意味なしw)、染めと媒染を繰り返しました。
完全な茶色ではなく、オレンジといえばオレンジ。ピンクといえばピンクがかっているような…。
この微妙な色合いが草木染めらしくていいのかな?
ストール自体がシルクと綿の混紡のため、染まり具合が違うのもいい感じなのかなと思います。面倒だったので精錬作業を省いたため、綿の部分は染まりが悪い(^^;;
光の加減で、写真ではリアルな色が伝わりにくいのが残念。
それにしても切り花を楽しんだ後に、さらに染め物を楽しめるなんて、お得な体験でした!!