我が家と職場を結ぶ直線上、横溝屋敷の手前に広がるのが、この二ッ池の風景。
もともとは、農業用水のため池として使われていたもの。現在はその目的を失い、ガマやヨシなどが池中央部まで進出して水面が少なくなっています。ため池として使われていたころは、水を使用したあとは、池が空っぽになるのでいつも同じような環境がたもたれていたわけですが、常に水がある状態では植物がどんどん増殖していくわけです。むかし生物の授業で習った「環境遷移」という言葉を思い出します。
空っぽになった池では、ドジョウのみならずウナギが捕れたというからおどろきです。湧水があるとはいえ、どこからこの池にやってくるのでしょうか…。
今では目的を失い忘れされれたように町のなかに置き去りになった池ですが、実は生物層は豊富で、貴重な動植物も残っています。
水辺ではいつもはあるはずのヒキガエルの卵は見つからなかったものの、キショウブの芽が急成長中でした。
水際のソメイヨシノの花芽もいくらかふくらんできました。二ッ池は桜の名所でもあります。
桜が咲いたらぜひ足を延ばしてみてください。商業施設の「トレッサ横浜」から徒歩10分弱です。