繭玉を手にいれました。カイコガの幼虫が糸を吐いて作る、あの繭玉です。
繭玉っていうと、頭に浮かぶのは糸取りです。写真は夏にカンボジアのシルクファームを訪れたときのもの。(詳しくは
こちら)
でも、この繭玉から綿が作れるなんて、知りませんでした。
シルクコットンっていえば、聞いたことがあるような気がします。絹でできた綿は「真綿」と言うそうです。
それでは、真綿ができるまでをご覧ください(^o^)丿
まずは、繭玉を一晩、水につけます。
一晩おいたら、重曹を入れ(水、3Lに3g)、沸騰させた鍋に、繭玉を入れます。
ぐつぐつ煮ること20~30分。
アクがたくさん出ます。独特の臭いもあります。そら豆煮てるときのような…
本には、次第に繭が透けてくると書いてありました。イラストには原型のまま、透けてくる繭が描かれていて…
でも、実際にやってみたら、繭は透けてくると同時に、原型を次第に崩し、15分過ぎたあたりから、綿のように広がってきました。
念のため20分煮て、火を止めました。40度くらいに冷めるのを待ちます。
あとは、ぬるま湯の中で優しく洗い、重曹を流せば出来上がりです。本には、ぬるま湯の中で「繭をほかほかたたいてほぐす」って書いてありましたが、たたくことなくすでに広がっていました。
上の写真は繭、1個分。実はあまり発育状況(?)のよくない繭だったので、出来上がり量が少ないのかもしれません。
水を絞ってしまうと、さらに貧弱に見えました。輪っかの真綿を120個ほど作れば、輪ゴムつなぎの要領で1mほどの細めのマフラーを作れるそうです。
乾いたら、こんな風に膨らみました。
美しい輝き!そして、軽い!まさにシルクです。
おもしろ~い(≧∇≦)
そうだ、今年は綿花も育てたので、その種と比べてみよっと↓
左がシルクコットン、右が植物からとったコットンです。
色や手触りがちがいますが、どちらも同じように綿。つまりは細い繊維が絡み合ってできています。
虫や植物、生き物たちが作り出した繊維なんですね。
今まで、何気なく手にしていた糸や布ですが、大昔から、生き物たちを利用し、加工を重ね、作り上げてきたものなんだなぁと、改めて感じました。
もちろん今では天然の繊維より、化学繊維が主流なんですけどね。
糸とか、布とか、そしてもちろん食べ物とか…、なんかありきたりですが、ありがたいものなんだなぁって、しみじみ…。
カンボジアのシルクファームで買ったシルクのスカーフ。となりの女の子が織ったものです。
大切にしたいなぁと思いました。
出来上がった、シルクコットンは、数も少ないし、お花のモチーフにすることにしました。ちなみに、繭1.5個で作れます。
写真は、まだ制作途中。真ん中の綿は、食紅で染めてあるのですが、もう少し色を濃くしたいし、綿を止めるビーズは、もう少し派手なのにしようと思っています。
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