ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『オーランドー』―1

2018-09-17 22:00:10 | 多部未華子







 
2017年秋、神奈川芸術劇場にて観劇。作=ヴァージニア・ウルフ、演出=白井 晃による『オーランドー』、日本では初となる舞台化作品。

キャストは多部未華子、小芝風花、戸次重幸、池田鉄洋、野間口 徹、そして小日向文世の6名のみ。

キャラクターを見分け、把握するのが苦手な私にとって、登場人物が少なく、顔を知ってる俳優さんばかりなのは非常に有難いです。

原作は'92年の映画『オルランド』と同じ。16世紀のイギリスに生まれたモテモテの美少年=オーランドー(多部ちゃん)が、30歳を境になぜか不老の美女となり、18世紀、19世紀と生き続け、運命の人と再会する……みたいなお話です。

舞台演劇を観るといつもそうなんだけど、途中で話が解らなくなって睡魔に襲われますw

で、観終わった後にディープ国のパープリン王子に解説してもらい「なるほど!」ってw、ようやくストーリーを理解するのが毎度のパターン。

映像作品の文体やリズムに慣らされ過ぎてるせいか、演劇はいつも途中でついて行けなくなっちゃう。特に昨今の映画やドラマは必要以上に解り易く創られてますからね。

映像作品が解り易いのは、創り手が各方面に気を使いながら創ってるからで、せめてそういうしがらみに縛られない舞台演劇ぐらいは自由に、解釈を観客に委ねるような創り方をしようって事なのかも知れません。

それと、舞台はどうしたって客観的な視点で観る事になりますから、映像作品みたいには感情移入しづらい側面もあり、キャラクターに自己投影しながら観たい私にはそもそも向いてないのかも知れません。

まぁしかし、どう言い訳したところで、自分に理解力が無いってだけの話ですから、こうなったらもう開き直るしかありません。ストーリーは気にせず、ただ多部未華子さんをナマで見られる喜びをひたすら噛み締めること。その一点に集中力の全てを費やすべきだと、舞台観賞を重ねる内に悟って来ました。

そう考えれば、今回の舞台は多部ちゃんがほぼ出ずっぱりで、映画『ヒノキオ』とはまた違うあどけない美少年を演じる多部ちゃん、両手で股間を押さえながら「ムズムズするぅ~!」って言う多部ちゃんw、小芝風花ちゃんと何度もキスする多部ちゃん、さらに風花ちゃんとシルエットながら対面座位の激しいセックスまで演じる多部ちゃん、そして裸にシーツ1枚の姿で、最高に美しい首筋から鎖骨のラインと素肌を見せてくれる多部ちゃん等、ファンにはたまらん場面が満載の素晴らしい舞台です。もう、ストーリーなんかどーでもいいw

まともなレビューが出来なくて申し訳ないですが、舞台演劇に関してはもう、見栄を張らずにこういうスタンスで今後も行くつもりですm(__)m
 
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『ツインズ』

2018-09-17 17:17:11 | 多部未華子






 
2016年新春、大阪・森ノ宮ピロティホールにて観劇。出演は多部未華子、古田新太、りょう、吉田鋼太郎etc…

う~ん、なるほど……って感じですw 我らがタベリスト・マスターであられるヤマリン王が、東京で一度鑑賞し、今回の大阪公演にはあまり気乗りされてなかった、その理由が解る気がしました。

過去に観させて頂いた多部ちゃんの舞台『サロメ』『わたしを離さないで』『キレイ』で味わった高揚感や余韻が、今回は見事に無かったです。

原発事故の問題が背景にあるらしく、汚染されたと見られる地域で生まれた、奇形と思わしき双子の赤ちゃんと、2人を取り巻くファミリーの数日間が描かれてました。

まず、脚本が平坦で演出も単調で、山場が無いもんだから何度も睡魔に襲われ、耐えきれず眠りに落ちたらその間に終わっちゃいました(泣)。

そのラストシーンで双子が奇形だったことが判明するらしいんだけど、ヤマリン王が仰ってた通り、だから何?っていう感想しか浮かんで来ません。放射能は怖い、原発反対!って、そんな当たり前のことを訴える為の舞台なんでしょうか?

例えば双子の若い父親が、我が子を抱くことも正視することも出来ない、みたいな描き方からして凡庸で、サプライズが無いんですよね。

ストーリーに全く影響しないユーモア、小ネタの1つ1つにもセンスが感じられず、古田新太さんや多部未華子さんが演じるからこそ笑えるレベルで、なんだか底が浅い。本当は深いのかも知れないけど、解説なしで読み取ることは難しそうです。

たぶん、原発問題とか奇形うんぬんは背景に過ぎず、本当に見せたかったのは「現代の家族の在り方」なんだろうな、とは思います。特に、父親の在り方。(子育てに背を向ける父親とか、暴力でしか相手を説得出来ない父親とか)

仮にそうだとしても、やっぱり行き着く先には「だから何?」っていう感想しかありません。

せめて、キャスト陣の新しい魅力を発見する何かがあれば良かったけど、台本の「あて書き」がかえって役者を型にハメちゃった気がします。多部ちゃんにしろ吉田鋼太郎さんにしろ、演じるキャラクターが既視感に溢れてました。

これでは、もはやナマ多部ちゃんに免疫がついてちゃってる、我々タベリストの心は動かせません。中でも百戦錬磨なヤマリン王のモチベーションが急降下しちゃったのは、まぁ当然の結果と言えましょう。

せめて、りょうさんが全裸のお尻を見せてくれるべきでした。

ヤマリン王とゴンベ王と私による1年ぶりの国際タベリスト会議も、この舞台に関して喧々囂々って事にはならなかったですね。語りたくなる材料に乏しい舞台でした。

その分、ネット上には書けない事も含めて、色んな話題について討議出来たのは良かったです。今回も本当に楽しいひとときを有難うございました。(次回こそパープリン王子も是非!)
 
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『キレイ/神様と待ち合わせした女』―2

2018-09-17 11:11:21 | 多部未華子









 
観劇の翌日は1日中、多部未華子さんの歌声が頭の中でリプレイされて……と言いたい所ですが、1回聴いただけで歌詞やメロディーを記憶出来る程の音感が、私にはありません。

それよりも頭の中をずっと駆け巡ってたのは、多部ちゃんの「ちんぽこって、ちんぽの子?」っていう台詞とw、田畑智子さんのオールヌードだったりする私は、誠に残念な人間ですm(_ _)m

キャスト全員が膨大な量のセリフを早口でまくし立て、非常に聞き取りにくかった中で、多部ちゃんのセリフだけは相変わらず明瞭で、特にこの「ちんぽこ」は殊更ゆっくり丁寧に言ってくれてたんですよねw

恐らく、演出の松尾スズキさんから「他のセリフはいくら噛もうが飛ばそうが構わないけど、この『ちんぽこ』だけは絶対にトチらないこと!」って、厳重に指示されてたに違いありませんw

これ以外にも、やたら「セックス」って単語を多部ちゃんにだけ言わせてたしw、とにかく多部ちゃんの口から、あの天使の声で「ちんぽこ」「セックス」って単語を聞く為だけに、松尾さんは『キレイ』を再々上演されたワケです。

ちなみに初演におけるケガレ役は奥菜 恵さん、再演は鈴木蘭々さんでした。それぞれタイプが違う女優さんなのが面白いけど、やっぱ「ちんぽこ」とか「セックス」って言葉を口にして一番ギャップを感じるのは、間違いなく多部ちゃんですからね。

そして、田畑智子さん。その裸体はグラビアで既に拝見してたんだけど、不特定多数に向けてメディアで公開するヌードと、その場所にいる人だけが肉眼で見ることの出来るヌードとは、価値が全然違うと思います。

その瞬間、2階席のタベリスト3人が、全く同じ姿勢でオペラグラスを構えてましたからねw メジャー女優さんのハダカが生で見られた!っていう悦びと、ホントに見ちゃっていいの?っていう背徳感が同時に湧き上がって、何とも言えない気持ちになりました。

これはナマの舞台でしか味わえない感覚です。清純派の女優さんが「ちんぽこ」って単語を口にするのも、まぁ舞台ならではの事でしょうw 「セックス」なら映画やドラマで言う機会もありそうだけど、「ちんぽこ」はまず無い。舞台でも松尾さんぐらいしか言わせないだろうしw

ところで公演のパンフレットを読んでみたら、『キレイ』の内容についていくつか誤解してた事に気づきました。

まず、ケガレの事を「戦争孤児」って書いたけど、正確には「幼い頃に拉致され、長年に渡り地下で監禁されてた少女」でした。

ケガレが純真無垢なキャラクターとして登場したもんだから、紛争とは無縁な場所に隔離されてたものと勝手に思い込んでましたm(_ _)m 実際は敵対する民族どうしが地上と地下に別れて戦争してたワケですね。

松尾さんは、某国の拉致問題とか某民族どうしの紛争をパラレルな日本に置き換え、戦争の悲惨さと虚しさを描いて次世代に語り継がせたかった。……っていうのは建前で、本当の目的はちんぽこ&セックスなんですけどw

だからまぁ、前回書かせて頂いたケガレのトラウマうんぬんって話も、戦争の中じゃ日常の1コマに過ぎないんですよね。そういう残酷さと、それでも明るく生き抜こうとする人たちの力強さ。

ストーリーがどうこうじゃなくて、やっぱり「考えるな、感じろ」って事なんだろうと思います。

それにしても、25歳にして全く衰えない、多部ちゃんの純真無垢オーラたるや! さすがに映画やドラマじゃ歳相応にオトナの役ばかりになって来たけど、舞台だと純真無垢な処女役が(たぶん永遠に)成立するんですよね!

だから松尾さんは多部ちゃんにぞっこんだし、つい台本に「ちんぽこ」って書いちゃうんだろうと思いますw

田畑智子さんも、ヌードは抜きにしても実に魅力的でした。素朴なルックスなのに不思議なフェロモンを感じるし、あらためて巧い女優さんである事も再認識しました。

松雪泰子さんは映像で見るイメージそのまんまって感じでしたが、軽いノリで「バカヤロウ!」ってツッコミを入れる場面で、かつてダウンタウンの番組でコントを演じられてた事を思い出しましたw

小池徹平くんはおバカの役を実に楽しそうに演じておられましたw そして歌がメチャクチャ上手い!

尾美としのりさんは男優陣で一番目立ってましたねw 自然体の芝居が持ち味だと思ってたけど、はっちゃけた芝居でも抜群の上手さを見せつけてくれました。

田辺誠一さんだけ何となく浮いてるように感じたんだけど、多分それも松尾さんの計算なんでしょう。その松尾さんと阿部サダヲさん、荒川良々さんらはアドリブの応酬が見ものでした。舞台でこそ真価を発揮する人達ですよね。

ほんと、ストーリーはどーでもいいんです。それが結論でしたねw
 
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『キレイ/神様と待ち合わせした女』―1

2018-09-17 05:55:28 | 多部未華子







 
2015年新春、ヤマリン王&ゴンベ王と共に多部未華子 主演、松尾スズキ 作・演出による舞台『キレイ』大阪公演(シアターBRAVA!)を観劇。残念ながらディープ国のパープリン王子は欠席。

多部ちゃんは松尾さん演出で野田秀樹さん作の『農業少女』(’10)で舞台デビュー、いきなり杉村春子賞を受賞する高評価を得て、宮本亜門さん演出『サロメ』(’12)主演、再び松尾さん作・演出『ふくすけ』(’12)客演、そして蜷川幸雄さん演出『わたしを離さないで』(’14)主演と、映像の仕事と並行しながら舞台出演に情熱を燃やしておられます。

しかも、今回はミュージカルです。多部ちゃんが女優を目指すようになったのは『アニー』の舞台を観て感動したのがきっかけだそうですから、いよいよ来るべき時が来た……っていう気負いは特に無さそうだけどw、ファンとしては何となく運命的なものを勝手に感じてます。

私はタベリストツーリストで『サロメ』『わたしを離さないで』を観劇することが叶いましたが、松尾スズキさん(大人計画)の舞台をナマで観るのは初めてです。(過去の2本はWOWOW放映で観ました)

ミュージカルも初めてだし、これだけのオールスターキャスト(画像参照)による舞台を観るのも初めてなんですよね。しかも多部ちゃんの歌声をナマで聴けるなんて機会はもう二度と無いかも知れませんから、これは格別なものがあります。

多部ちゃんだけじゃなくて、松雪泰子さん、田畑智子さん、田辺誠一さん、尾美としのりさん、小池徹平くんと、私の好きな役者さんが何人も出演されてます。

さて……松尾スズキさんの舞台は感想を述べるのがとても難しいです。ストーリー自体はシンプルなんだけど、とにかく登場人物が多く、時間軸が行ったり来たり、同じキャラクターの過去と未来が共存したりもするんで、テーマやメッセージがすこぶる読み取りづらい。

だから正直、この場面で泣けたとか、この台詞に感動したとかは無かったです。私の心に響いたのは唯一、この台詞です。↓

「ちんぽこって、ちんぽの子?」

松尾さんが、ただ多部ちゃんに言わせたいが為に書いた台詞に違いありませんw

そして一番のサプライズは、田畑智子さんの生ヌードでした。後ろ姿だけど、しっかり全裸になっておられました。本当にありがとうございます!m(_ _)m

だけど最大の収穫はやっぱり、多部ちゃんの歌声をタップリと生で聴けた事です。それだけで料金分の価値が充分にあります。

全員インカムマイクを装着しての芝居だったんで、声の通り具合は測りよう無かったけど、とにかく多部ちゃんの声は台詞であろうが歌であろうが明瞭で耳に心地良く、心底から癒やされます。そんな声で「ちんぽの子?」ですからねw

物語の舞台は、地域紛争が延々と続くパラレルワールドの日本で、多部ちゃんは隔離された地下世界で汚れなく生きて来た筈なのに、なぜか「ケガレ」と呼ばれる戦争孤児の女の子。

そんなケガレが地上の世界に出て、俗世間の中で文字通り汚れて行くんだけど、実は彼女には記憶から抹消された忌まわしい過去があり……

今、書いてて気づいたんだけど、もしかするとこれも多部ちゃんの朝ドラ『つばさ』と同じで、セラピーをモチーフにした心理学的な物語なのかも知れません。

大人に成長したケガレを松雪泰子さんが演じてるんだけど、松雪さんが多部ちゃん(つまり過去の自分)を励ましたり、多部ちゃんが松雪さん(未来の自分)に謝ったりする描写が頻繁にあるんですよね。

それで最終的に封印された過去のトラウマが掘り起こされるワケですから、セラピーの過程に似てなくもない。けど、それでケガレの心が浄化されて救われたのか、あるいは絶望に向かって行くのか、よく解んないまま終わっちゃいました。

とにかく展開が目まぐるしくて、そういう深い部分まで考えるスキを与えてくれないんですよね。松尾さんはただ、ああいう世界観こそを描きたかっただけで、実はテーマもメッセージも特に無いのかも知れないですが……

多分、理解する事を求めてる舞台じゃないんでしょうね。「考えるな、感じろ」って事なんだろうと思います。

PS. 書き忘れてましたが、今回の公演は東京と大阪を通しての千秋楽でした。ラストは観客全員がスタンディングオベーション、3回のカーテンコールがあり、多部ちゃんは涙をこらえながら最後の歌唱を務めておられました。
 
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『わたしを離さないで』―3

2018-09-17 01:02:29 | 多部未華子




 
この舞台では多部ちゃんのセーラー服姿が見られました。多部ちゃんの可愛さを最も引き立てる衣裳は、間違いなく学校の制服だと、今回あらためて思いました。

冒頭シーンで多部ちゃんは、かなり大人になった八尋として登場するんだけど、場面転換と同時にカツラとコートを脱ぎ捨て、まるでスパイ映画みたいな早変わりを見せてくれるんですよね。

完全に意表を突かれた私の眼に、多部ちゃんの制服姿が飛び込んで来た瞬間、キュイーン!ってw、胸がときめいたのをハッキリ覚えてます。

このキュイーン!に関してだけは、エロの要素は皆無なんです。これこそがまさしく、少年時代の「初恋の感じ」なんですよね。

そういう感覚が(捨蔵こと窪田正孝くんとの)熱愛報道以降は無くなっちゃったかと思ってたけど、そんな事は無かったですね。

やっぱ私にとって多部未華子萌えの原点は『デカワンコ』ですから、ロリータの要素が加わった多部ちゃんこそが最強なのかも知れません。ロリコンなんですよ、やっぱ。……なにか?

それにしても、あの早変わりは実に鮮やかでした。キューティーハニーかと思いましたよマジでw

多部ちゃんの演技力や心臓の強さに関しては、もう今さら語るまでも無いんだけど、座長としての貫禄まで身につけた彼女からは、もはや大女優の風格が感じられます。

木村文乃ちゃんの「鈴」もハマり役でしたね。これまでテレビで演じて来られたキャラクターの集大成みたいに、私は感じました。

クラスの女子を束ねるリーダーとしての強さや明るさと、八尋への嫉妬に取り憑かれちゃう弱さや暗さを、分離させる事なく1つの人格として、見事に表現されてたと思います。下手な人が演じると多重人格者みたいに見えたかも知れません。

しかも、これが初めての舞台出演なんですよね。多部ちゃんに引けをとらない堂々たる演技で、この人もどんどん大きな存在になって行かれるんじゃないでしょうか。

三浦涼介くんのご両親=三浦浩一さんと純アリスさんは、我々世代にとって馴染みの深い俳優さん達です。

浩一さんは『太陽にほえろ!』に何度となくゲスト出演されてたし、アリスさんも『太陽』で私が一番好きだった刑事=ボン(宮内 淳)の恋人役として、北海道ロケのスペシャル編に登場されました。

当時はお二人とも、柴田恭兵さんを輩出した劇団「東京キッドブラザーズ」に所属するバリバリの舞台俳優だったんですよね。だから涼介くんもバリバリのサラブレッドなワケです。

ソフトなルックスとおっとりした空気は明らかにお母さん譲りで、『セイザーX』の頃はそっちの面しか見えませんでした。けど今回は演技の振り幅が大きくて、お父さんの面影もハッキリ感じられました。

あのルックスで狂気を醸し出せるのは、強力な武器になりますよね。『ジウ』の殺し屋少年は涼介くんにやってもらうべきでしたw

ところでカーテンコールの時、あくまで私の眼から見ればだけど、涼介くんは精魂尽き果てたような感じで、文乃ちゃんは心底ホッとしてるような感じに見えました。

そして多部ちゃんは『サロメ』で見た時と同じで、無表情なんですよね。スタンディングオベーションで3度も4度も出ては引っ込みを繰り返す内に、ようやく笑顔がこぼれるようになったけど、最初からしばらくは何を考えてるやらサッパリ読み取れませんでした。

これも私の勝手な解釈だけど、多部ちゃんは全く満足してないんですよね、きっと。観客から見ればパーフェクトな演技だったけど、多部ちゃん自身が目指すレベルには程遠いんだろうと思います。

感覚が芸能人じゃなくて、アスリートなんでしょうね。まるでイチロー選手みたいな感じで、チームの成功は素直に喜ぶけど、自分自身の成績について聞かれるとニコリともしなくなる。

それは別に格好つけてるワケじゃなくて、本当に心底から「なんで私はこうなんだろう?」「一体いつになったらパーフェクトに出来るんだろう?」って、不甲斐なく思ってるのかも知れません。

そして、明らかに成功しててもパーフェクトでなくちゃ喜ぶ気になれないのは、常に「お客さんに100%満足してもらいたい」っていう想いがあるから、なんじゃないでしょうか?

『サロメ』公演の時、一度本番中に舞台装置のトラブルがあって、しばし芝居を中断する羽目になった時、多部ちゃんはボロボロ泣いていたんだそうです。

決して彼女が起こしたトラブルじゃないのに、その時の観客にパーフェクトな舞台を見せられなかった事が悔しくて申し訳なくて、多部ちゃんは泣いたのだろうと思います。

決して多部未華子は天才なんかじゃなく、努力家でプロフェッショナル中のプロフェッショナル。そして根っからのエンターテイナーなんです。

だからこれからも、ますます凄い女優さんになっていく筈です。楽しみなような、怖いような……

と、いうワケで、八尋計画レポートは以上の通りです。導き出された結論は、どいつもこいつもタベリストはロリコンに決まってるという、とっくに分かりきった事実ですねw
 
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