ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『二人の事件簿』シリーズ '75~'77

2018-09-21 12:00:23 | 刑事ドラマ HISTORY

 
第1作『TOKYO DETECTIVE/二人の事件簿』は1975年の4月から11月まで、NET(現テレビ朝日)系列の火曜10時枠で全35話が放映されました。制作は朝日放送&大映テレビ。

その続編となる『新・二人の事件簿/暁に駆ける』は'76年夏から'77年春まで、全35話の放映。同じ火曜日ながら夜8時台に枠が移動してます。

放映スタートは日テレの『俺たちの勲章』と僅か1日違い。この『二人の事件簿』がかろうじて先輩格って事になりますが、日本におけるバディ物刑事ドラマの元祖2つが、ほぼ同時に生まれた事実は興味深いです。

第1シリーズは10時台の放映って事で私はリアルタイムで観てないですが、8時台に繰り上った第2シリーズは何度か観た記憶があります。

裕福な家に生まれ育ったエリート気質の宮坂(篠田三郎)と、孤児院育ちで雑草魂むき出しの真樹(高岡健二)は学生時代からのライバル関係で、そんな二人が刑事になったら同じ署の同じ課に配属されたから驚いた!

という設定で、大人になってもライバル意識が抜けない両者がいつも対立し、常に競い合うという「仲の悪さ」がとにかく印象に残るドラマでしたw

あとはヒロイン(宮坂の恋人役)の土田早苗さんに好感を抱いてたこと位しか記憶に無いんだけど、観ればそれなりに楽しめる刑事ドラマの1本ではありました。

同じ大映テレビが後に制作する『噂の刑事トミーとマツ』も初期は主役コンビをやたら対立させてましたから、この『二人の事件簿』の世界観を受け継いだ作品と見て間違いないでしょう。

レギュラーキャストは他に、主役コンビが勤める警視庁緑橋署刑事課のメンバーに高橋悦史、植木等、大坂志郎、近石真介etc、婦警に牧美智子、署長に竹脇無我という渋めのメンツ。

そのぶん各ジャンルから話題性あるゲストを呼んで来るのが大映ドラマ方式で、本作も第1話の山口百恵はじめ和田アキ子、アグネス・チャン、三浦友和、クレイジー・キャッツなど豪華な顔ぶれが並んでました。

なお、'75年は他に日本テレビ&東宝による『俺たちの勲章』、日テレ&国際放映の制作で平幹二郎&沖雅也 主演の『はぐれ刑事』、NET&東映+JACのタッグによる千葉真一主演『燃える捜査網』、北大路欣也・藤竜也・財津一郎・小池朝雄といったメンツを揃えたフジテレビ&東映の『新宿警察』、そしてTBS&東映が放った会心のヒット作『Gメン'75』等の新番組が登場、もちろん『太陽にほえろ!』も続行中で、空前の刑事ドラマブームが起こりつつありました。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『夜明けの刑事』シリーズ '74~'79

2018-09-21 00:07:06 | 刑事ドラマ HISTORY





 
『夜明けの刑事』は1974年秋から'77年春まで、TBS系列の水曜夜8時枠で全111話が放映されました。制作はTBS&大映テレビ。

その続編『新・夜明けの刑事』は'77年の春から秋まで全20話、第3弾『明日の刑事』は'77年秋から'79年秋まで全90話の放映。

「コント55号」の坂上二郎さんが警視庁日の出署刑事課の人情味溢れる叩き上げ刑事・鈴木勇に扮し、持ち前の粘り強さと馬鹿力で事件を解決していくという番組で、私はこれもほとんど観たことがありません。

『太陽にほえろ!』で言えば長さん(下川辰平)主役の回だけが毎週続くようなもんですから、当時ガキンチョだった私にはあまりに地味なイメージで、大人になった今でもそんなに観たいとは思いません。

それでもトータルで5年も続いたワケですから、おそらく後の『はぐれ刑事純情派』や『私鉄沿線97分署』みたいに、年配層が落ち着いて観られる人情ドラマとして存在価値があったんでしょう。

また、同じ大映ドラマの『赤い~』シリーズで主役を勤めてた山口百恵さんや三浦友和さん、森昌子さん、石川さゆりさん、キャロル、ダウン・タウン・ブキウギ・バンド、世良正則&ツイスト等、多彩かつ豪華なゲストの顔ぶれも魅力の1つだったみたいです。

地味なイメージって書きましたけど、あの『赤い~』シリーズや『スチュワーデス物語』『スクール・ウォーズ』、そして何と言っても『噂の刑事トミーとマツ』を生んだ大映テレビですから、きっと一筋縄じゃいかない作風で、観ればクセになる魔力があったのかも知れません。

日の出署刑事課のメンバーは坂上二郎さんのほか、石橋正次、鈴木ヒロミツ、藤木敬士、課長に石立鉄男、署長に宇津井健という顔ぶれでスタート。

二郎さんの相棒となる若手刑事が石橋さんから水谷豊さんに交代したり、課長役が『新~』から梅宮辰夫さんになったり、『明日~』から志穂美悦子さん、田中健さん、谷隼人さんが加わったり等のメンバーチェンジがあった模様です。

なお『夜明けの刑事』がスタートした'74年には、犯罪組織の罠によって職を追われた元刑事(藤岡 弘)の復讐を描く『白い牙』(日本テレビ&大映)や、民間警備員の千葉真一さんや志穂美悦子さんらが暴力で全てを解決する『ザ・ボディガード』(NET&東映)など、毛色の変わった事件物ドラマが放映されてました。
 
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする