毎日のように、家の中でいろんな物が無くなります。今朝は、父が腕時計を探してました。
ほとんど1日じゅう家にいる父にもう腕時計は必要無いと思うんだけど、ちょっと食事に連れて行けばしょっちゅう腕時計を見て時間を確認してる。
かつて小学校の教師で、授業にしろ野外活動にしろ常に時間を気にする必要があったから、その習慣が染み付いて抜けないのかも知れません。
父は90代、母は80代。認知症傾向が出てきたのは母が先だったけど、今は父のボケっぷりの方がひどい。ダブルでボケられるとなかなかキツいものがあります。
とにかくいろんな物がよく無くなる。最近一番驚いたのは、掃除機のヘッド部分だけが消えちゃったこと。あんなそこそこデカイ物がなぜか、いくら探しても見つからない。
だけどふと、かつて掃除機そのものが父の寝室の押し入れになぜかしまってあったことを思い出し、そこを探ってみたら見つかりました。
父が自分で掃除機を使う姿を見たことが無いもんで、父の部屋は盲点でした。しかし、なぜそこに?
掃除機はたぶん、母が使って置きっぱなしにしたのを父が見つけ、置き場所(台所の隅が定位置)を知らないもんだから、仕方なく自分の部屋の押し入れにしまったんでしょう。
で、今回の「ヘッド部分だけ」に関しては、例によって母がしまい忘れたものを父が見つけ、おそらく小型電気コタツ(足先だけ暖める枕みたいなやつ)と勘違いしたんじゃないかと思われます。これも一種の謎解きゲームだと思えば、まぁ楽しめなくもありませんw
未だに謎のままなのが、米の計量カップ(ステンレス製)が、まだそこそこ中身が残ってた米袋と一緒に消えてしまったこと。
炊飯はふだん私がやるんだけど、私の留守中にご飯が無くなった時(気が向けば)母がやってくれるので、無くした犯人は間違いなく母なんだけど、本人は何も憶えてない。その日の内にゴミ箱まであさって探したけれど見つからず。まさかそれも父の押し入れに?
とまぁ、そんなことが日常茶飯事。物が無くなるだけならまだ笑ってられるんだけど、シャレでは済まされないのが、私が無くした……って言われるだけならいいけど、私が盗んだみたいに言われた時。もちろん完全な濡れ衣です。
認知症には幻覚を見たり聞いたりする症状もあり、母に至っては「あんたがこっそり持っていくのを見た」とまで言い出す始末。
だけど神に誓って私はやってない。そもそも母が通信販売で買った高級緑茶だのハンドクリームだのを、私が持ち出す理由がない。にも関わらず「つき合ってる女にプレゼントしたんやろ」って、どこにそんな女がおるねんっ!?(自嘲笑)
たぶん、最初からそんな物は存在しないんですよね。母はカタログショッピングをしょっちゅうやってますから、実際に何を買ったかいちいち覚えてない。現に次から次と届く代金未払いの督促状を、最近はほとんど私が処理してますから。
ちなみに父はもはやお金の管理が出来なくなってるので、通帳は私が預かっており、日々の食事の買い物も私の仕事。母の未払い分もそこから払ってます。
つまり家庭の財布は私が握ってるワケで、その私がなんで親の物を盗む必要があんねん?って話。だけどそんな理屈はもう、親には通じません。脳が理解出来なくなってるから。
脳は仕方ないとしても感情で理解出来ないの?って思うと哀しいし、物凄く腹が立ちます。認知症の人を相手に怒っちゃいけないのは介護の基本だけど、実の母親に泥棒呼ばわりされたらとても冷静ではいられません。私にそういう前歴があるならまだしも、いっさい無いにも関わらずですから。
母との親子関係について書き始めると底無しに暗い話になっちゃうので、これ以上そこには触れないでおきます。とにかく、そういう日々を過ごしてますって事で。
世間では8050問題がにわかに注目されてますが、引きこもってる息子なり娘なりだけが一方的に悪いとは限りません。親に何か言われて逆上したにしても、その内容がとても理不尽なもの(例えば上記みたいに根拠のない濡れ衣)だったりしたら、悪気は無くても親側にある程度の責任はあると思います。もちろん一番悪いのは犯罪に走った本人だけど、だからって引きこもってる人に偏見を持つのはやめた方がいいって事です。
ちなみに私は毎日ふつうに働いてます。昼の時間帯にも記事をアップするからニートだと思ってる読者さんもいるかも知れないけど、私の勤務は午後から深夜まで。午前中は親の介護が出来るよう、そういうポジションに就いたワケです。念のため。
なお、今回の記事に関してだけはコメントを求めません。ちょっと愚痴を聞いてもらいたかっただけ、ガス抜きをしておきたかっただけなので。