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韓国株式市場の誤入力で、中小証券会社が破綻

2013-12-15 | 韓国

韓国の中小証券会社が、誤入力で破綻になった。

朝鮮日報の記事:HANMAG投資証券、誤発注で事実上の破綻

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/14/2013121400435.html

資本金268億ウォン(約26億円)の小規模な証券会社「HANMAG投資証券」が、わずか1度の発注ミスで事実上の破綻に追い込まれることになった。

 同証券は12日午前9時2分ごろ、韓国総合株価指数(KOSPI)200オプションを上限価で買い、下限価で売りに出すという誤発注を犯した。つまり最も高い価格で買って、最も安い価格で売るというとんでもない契約を結んだわけだ。この取引によって、同証券は決済期日の13日までに584億ウォン(約57億円)を支払わなければならない状況に追い込まれた。同証券は自己資本200億ウォン(約20億円)、顧客から預託を受けた資産が380億ウォン(約37億円)の先物取引専門の証券会社。韓国取引所は13日、決済期限の午後4時を迎えた直後「HANMAG投資証券が決済代金を13億4000万ウォン(約1億4000万円)しか納入できなかったため、証券各社が共同でつくる損害賠償共同基金から残りの代金570億6000万ウォン(約55億8800万円)を代納した」と明らかにした。

 韓国取引所の関係者は「今後、証券各社が求償権を行使すれば、自己資本わずか200億ウォンのHANMAG投資証券は破産手続きを踏む可能性が高い」と話した。今回の事態で同証券が破綻すれば、証券市場での注文ミスによって破綻する初のケースとなる。

 韓国取引所は同日午前からHANMAG投資証券の決済不履行に備え、株式とデリバティブ(金融派生商品)の取引を停止。取引所関係者は「HANMAG側は、売買プログラムに誤った数字を入力したのが原因と釈明しているが、正確な原因を突き止めるにはさらなる調査が必要」と話した。だが、今回の事態による個人投資家の被害はほとんどないとみられる。金融監督院の関係者は「(HANMAG投資証券の顧客の)株式と有価証券は韓国預託決済院に、預託金は韓国証券金融に保管されているため、顧客が損害を受ける危険性はほとんどない」と説明した。

 一方、証券会社46社の窓口で、HANMAGの誤発注分の取引を成立させた外国人投資家らは、HANMAG側の損害額相当の利益を手にする格好となった。

宣政敏(ソン・ジョンミン)記者