今回の衆議院選挙結果は次のとおり。
当選者数 選挙前との比較 (コメント)
自民:291 -2 (一部新聞は、290となっているが、当選後自民になった人を入れていないため)
公明: 35 +4
民主: 73 +11
維新: 41 -1
共産: 21 +13
次世代:2 -17
生活: 2 -3
社民: 2 0
諸・無: 8 -9
今回、0増5減だったので、全体で―5。
結果を見ると、次の通り。(減少率は、増減数÷改選前の人数で計算)
・次世代(-17人: 89%減)、生活(-3人: 60%減)が、惨敗。
・公明(+4人: 13%増)、民主(+11人: 18%増)、共産(+13人: 163%増)で、躍進。
・自民は、ほぼ、現状維持(-2人: 1%減)。
・維新は、ほぼ、現状維持(-1人: 3%減)。
メディアの取り上げ方は、違って、自公の圧勝となっているが、正確には、公明のプラスで、合算の与党は、+2となっただけで、圧勝とは言い難い。
「現状維持」というのが、正しい報道と考える。
また、共産党は、躍進と言われているが、当選者の人数は21名。
当選数の数で順番を付けると、自民、民主、維新、公明、共産で、第5位の政党である。
分母(8名)が小さかったので、改選前の2.6倍になっただけ。
共産党の小池さんが、「自民党から票を奪った」と発言しているが、他の野党の票を取り込んだというのが、正しい見方かと考える。
共産党を除く野党が結束していなかったので、反自民の票が共産党になった「棚ぼた票」と考えるのが正しい気がする。
大局で見ることができない共産党では、致し方ないが。
昨日の出口調査による夜8時2分時点での予想当選者数:
自民 公明 民主 維新 共産
テレビ東京・大阪 303 34 69 34 19
日本テレビ 294 33 73 39 19
しかし、実数は、次のとおり:
実数 291 35 73 41 21
結果を見ると、次のとおり:
・自民当選予想数は大きく見積もり過ぎていた。
・維新を低く予想。
・意外と、民主党は正しく予想していた。
日経新聞系のテレビ東京より、読売新聞系の日テレの予想の方が、正確であった。
テレビ東京と日テレの数字の平均を分子にし、実績を分母にした指標で見る。
自民:+2.6%と多く見積もっていた。[=((303+294)÷2)÷291]
公明:-4.3%と低く見積もっていた。
民主:-2.7%と低く見積もっていた。
維新:-11.0%と低く見積もっていた。
共産:-9.5%と低く見積もっていた。
この数字から、自民の伸びを多く見積もり過ぎたことが分かる。
維新と共産を低く見積もり過ぎたことが分かる。
この出口調査の予想数字については、どのメディアも、一切コメントしていない。
選挙速報の名のもと、当選情報の垂れ流しで、誤魔化している。
与党勝利の雰囲気は、民主党の代表が落選したりしたことが影響している。
他にも、野党の元大臣クラスの人が落選しているので、雰囲気が悪い。
しかし、今回の選挙結果の正確な表現は、「現状維持」。
メディアは、情報の読み取り方を誤っており、誤魔化している。
まるで、韓国の報道機関の様で、政府に媚びている感じがするのは、私だけ?。