古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

『アジア図書館』にきいてみよう。

2013年05月02日 03時39分01秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 きのうのつづきです。
 我が家の家宝にしたい気持ちで、50年近くしまい込んでいる『原色・日本の美術』を、なんと! 処分しようと図書館に持ち込む人がいる!
 東条図書館でこの本を見たとき、自分の中でなにかがはじけました。
 図書館にいまも並べてある優れた本です。この全集は昭和41年から順次出版されましたが、持ち帰った本の奥付を見ると、15年後の昭和55年に改訂第一刷、そして昭和58年には改訂7刷が発行されています。これだけの本は、もう二度と出版されないでしょう。あの情熱がいまはありません。
 では他にも捨てきれないでいる本たちを、このまま屋根裏の倉庫にしまっておくのか。
 貴重な本だといいながら、『原色・日本の美術』は引越してから一度も開いたことがありません。平凡社の『大百科辞典』は引越しのときに捨てましたが、他にも捨てきれない本をいっぱい持ってきてしまいました。
 道子さんは「子どもらに残す本ってある? 死んだら人に頼んで捨ててもらうしかないのよ。いまのうちに全部処分しましょう」といいます。
 いまネットで古本屋とかオークションとか見たら、『原色・日本の美術』は全巻揃いで7000円とか"叩き売り〝状態です。運送費のほうが高い。
 うかうか生きているうちに、えらい世の中になってしまいました。処分することに異論は申しません。しかし段ボールに詰めて道端のコンテナに捨てるのはあんまりです。
 で、思い出したのは同年輩の友だちの話です。大阪に民間の「アジア図書館」というのがあって、ここでは本を受け入れてアジア各地の図書館に寄贈したりしてくれるそうです。
 
 大阪市東淀川区淡路 5-2-17 アジア図書館 電話: 06-6321-1839

 あした電話してみよう。できたら軽トラに積んで持っていこう。あの本たちが生き返るかと思うとワクワクします。でもぼくがそんなことを考えるときは、みんなが考えるときだから、「本が殺到してどうしようもありません。もう勘弁してください」といわれるかもしれません。
 でも道端のコンテナには捨てたくないなー。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする