古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

白石晴二さんとの出会いを思い出しました。

2013年05月31日 04時02分18秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 古い資料をめくってみたら、劇団『角笛』代表の白石晴二さんと出会ったのは、1974年(昭和49年)2月頃のことでした。詳しいいきさつは省きますが、ひと月後に西宮ではじめて『角笛シルエット劇場』を催すにあたって、打ち合わせに来られたのです。
「岡山公演と奈良公演の間が空くけど、どこかないかと思ってたらちょうど声が掛けてもらい、よかったです」と飾り気のない話しぶりで語られたのをいまも覚えています。
 こちらが用意した公演の粗末なチラシを見て不安に思われたのか、「ふだんは有料なのですが、差し上げますからこのポスターを使ってくさだい」と数十枚渡してくださいました。はじめてお会いしたのに、こちらの苦労がそのまま伝わり、角笛劇団の苦労がそのまま伝わってくる不思議な人でした。
 そしていざ公演となると、大人たちがシルエット劇の美しさに引き込まれてしまいました。

 古希を迎え、田舎暮らしをするようになったある晩、素朴だった白石さんの人柄をふっと思い出し、何十年ぶりに劇団角笛に手紙を出しました。親しかったわけでもなく、ふだんお付き合いもないのに。白石さんは2002年に73歳で亡くなっておられ、奥さんから丁寧な返事をいただきました。
 
 29日、白石さんの奥さんから電話がありました。
「明日、小野市で角笛が公演しますので、よろしければ見てください」
 で、きのうは早起きして、イチゴを差し入れしようと畑で摘み、二人で小野市民会館に出掛けました。

 うまく伝えられなくてもどかしいですが、人生には、その後親しく付き合うわけでないけど、ずっと好感をもつことになる人と、出会うことがありますね。
 
 

 
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