古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

ハシゴをつくりました。

2023年01月18日 17時16分42秒 | 古希からの田舎暮らし
 1×4材で〈ハシゴ〉をつくりました。85歳にもなると、何か作業をするまえにアレコレ考えます。これは畑の向こうの〈笹薮〉を刈るためのハシゴです。1,5メートルほどの崖を降りて笹を刈ります。若者なら跳びおりるほどの段差です。老人でも崖をつたうようにおりられるでしょう。2メートルのアルミ脚立があるので、それを立てかけてもいい。
 しかし脚立の段差は30センチ超あります。足を上げるのが大変です。ハシゴの途中で力を入れるのは危険です。そこでこのハシゴの段差は22センチの高さにしました。

 何日もかけて、何回も崖をおりて、笹を刈り、防草シートを張る。その作業のまえに、崖を上り下りするハシゴをつくったというわけです。ちょっとケガしても、そこで仕事はおしまいです。ケガが治ってまた仕事をすることはありません。
 それを思うので、慎重に、慎重に、段取りを考えています。

 図書館で『マンガ 渡辺昇一の昭和史』〈漫画 水木繁〉という本を、何気なく借りて読みました。
「〈水木しげる〉さんは、あの戦争で召集されて、兵隊として南方に行かされて、ひどい目にあって、反戦マンガや文章を書いているのに、どうして渡部昇一の本なんかにマンガを描いたのか」と思いました。この本には「南京大虐殺は本当にあったかどうか疑わしい。虐殺があったとしても40,50人くらいではないか」というようなことが書いてあります。
 ネットで調べたら、水木繁という漫画家は別人でした。そして思いました。
 
 あの戦争のことを、いまの若い人たちは学校でほとんど習わないでしょう。歴史の授業はあの戦争まで届かないでおわる。教科書には少ししか書いてない。このマンガを読んで(実に読みやすい本でした)、「そうか。日本はわるくなかったんだ。仕方なかったんだ。朝鮮や満州のためにいいことをしたんだ」と簡単に思ってしまう。ほかの情報は入れないで、そう思いながら生きていく。
 その「こわさ」を思いました。
 韓国の反日教育で育った若者が、日本に住んで歴史を知るようになり、本を書いています。日本の若者がこのマンガを読んで、事実と思い込んで中国に行ったらどうなるか。
 あんまりなことは、するもんじゃありません。
コメント
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