104つの奇跡

見えてるのかな、これ?

サプライズ

2005年11月15日 23時53分39秒 | Weblog
 さて、本日(まだ本日)もまた性懲りもなくクラブに顔を出しました。何度かご紹介していますが、私の所属するクラブでは学内向けの機関誌(ようは雑誌)を発行しています。別に大学のことを褒め称えるものではありません。いわばバーリトゥード、何でもありですね(最低限のルールはあるけど)。今回は現役生(1~3回生)に手向けと称して、4回生だけで作った部内誌(機関誌は部外に配るため、学生課の査察が入る。しかし、部内誌はそれが不要。つまり著作権などは無視しても構わない)を配布してきました。

 私の記憶している限り、4回生がこのようなものを作るのは非常に稀だと思います。発案は8月の末、今年はいつに無く部員数が多いので、本誌の方に4回生が記事を書く必要がありませんでした。ですが、こういう時に限って何かしたくなるものです。同席していた同回生も似たような考えでした。となると答えは一つ、

「無いなら作れば良い」

 ここから先の行動は早かったですね。ページ数、部数、特集の概要、表紙や裏表紙や各記事の担当者などを脳内で企画。外に配るほどの物を作る気はないので、部内誌扱いにする旨と企画案をメールで4回生に送信。反応は上々、実行に移す。印刷・製本時に手引きしてもらうために、1~3回生に1人密偵を紛れ込ませようと新編集長に白羽の矢を立てておく。この辺も抜かりはない。と言った形でほぼトントン拍子に物事が進みました(4回生たち、賛同してくれてありがとう)。
 9月の下旬には企画会議(カラオケボックスでやったので当然歌う)、そして「対談」と称した特集を行いソースを集めます(もちろん歌う)。10月の半ばには第一次の〆切を設け、記事チェック(またもや歌う)。11月の頭に本〆切を設置し、記事を回収します(このときはカラオケボックスではなかった)。いや、インターネットって便利ですね~。そして月曜に印刷・製本を行い、火曜日に配布となったわけです。
 先に断っておきますが、伝統にしようなんて気はサラサラありません。なるとも思ってません(後輩たちはそういう人間ではないと思う)。

 1~3回生の大部分には全く知らせずに作ったので正にサプライズ。普段は部室に近寄りもしない4回生が一同に会していることに不穏な空気を感じ取った者もいましたが、大局は気付かせません。そして、帰る間際に突然配ったのですが、各回生が予想通りの反応をしてくれました。いや~、爽快ですね。


4回生が部内誌を配る

1回生は比較的ポジティブに反応(素直なお子達だ)。

2・3回生は付き合いが長い分、手放しでは喜ばず(中にはあら探しを始める者も)。

ってな感じでした(かなり主観)。いや~、冗談で予測していたのにその通りになるとは。何にせよ、皆に共通していたのは「驚いていた」ということです。これだからサプライズ(と言う名の悪巧み)は止められません。部内誌の方でも書きましたが、「後輩のために」なんて思いは全くありません。「やりたいからやる」、ただそれだけです。
 まぁ最後に一つ何かが遺せたので個人的には○です。出来としてはナンボか心残りがあるけど、部内誌だからまぁいいや(ダメ出し及び赤ペン先生は各自の心の中で深く行われているはずです)。まぁどれだけの物を作っても、満足することはないので。


 最後に1~3回生の諸君、編集後記の下のところをよく読んでおくように。



こうして先手を打っておけば、あとから各自のブログや部の掲示板で何か書かれても対して効力はなかろう

あきらめたら、そこで試合終了だよ

2005年11月15日 10時41分43秒 | Comics
 一昨日辺りから、何を思ったのか「スラムダンク」を読み返しています。もう10年以上前に買ったものなので、ページの色が変わっています。もう何度読んだことでしょう? 10回はカタイと思います。今回は1年ぶりぐらいなんですが、何度読んでも面白い。まさに名作ですね。久々に感動したのでこれから何回かに分けて感想をば少々(主にIH予選ですが)。いえね、もう限界なんですよ、ネタ出しが・・・。

 スラムダンクと言えばやはりIH予選から面白さが増しますね。3巻あたりまではバスケしてませんし、陵南との練習試合はどうしても力不足を感じてしまいます。7~8巻の三井編は個人的にはあまりなので(しかし「バスケがしたいです・・・」は名言)。



◇9巻:三浦台戦
 この辺りから話は加速していきますね。8巻からの流れでケンカの事後処理から始まるんですが、ここでの徳ちゃんがやけにカッコいい。その後、三浦台戦が始まるまで少々日常シーンが描かれます(宮城のサービスカット有)。

 いざ試合が始まると「キミたちはケンカしたからおしおきです」と桜木、流川、宮城、三井の主力4人は外されます(ってことは誰が出てたんだ?)。案の定ボコボコにやられます。その上、三浦台のキャプテン・村雨は「オレたちゃ陵南ごときとは違うんだ!!」と明らかにかませ犬な発言も飛び出します。さすがにこのままではヤバイと判断した安西先生は問題児軍団を投入するんですが、ここからが爽快。あっという間に追いつきます。桜木以外の活躍で。

 当の桜木は初のフリースローを体験するのですが、いきなりヴァイオレーション(5秒以内に投げなかった)。ここでの桜木の心象風景がかなりいいですね。ギャグセンスが抜群。その後も湘北の4選手の活躍で逆転します。桜木花道はファウルをもらいまくります。そして後半残り4分、とうとう見せ場が来ます。桜木の渾身の力を込めたスラムダンクが、炸裂します。三浦台のキャプテン・村雨の脳天に。これで5ファウルとなり、退場します。ここから退場王の黄金ロードが始まるとは思いませんでした。

 その後はダイジェストで準決勝まで描かれますが、桜木は全試合に出場→5ファウルで退場ということが判明します。ですが、個人的には予選の傍らで牧と仙道、魚住と花形と言った「これから戦う」相手にスポットが当たるのが好きですね。特に牧は初登場時に老けすぎてます。


◇10巻:翔陽戦前半
 ここから本当の意味での死闘が始まりますね。相手はシード、昨年のIHに出場した翔陽。選手達は軒並み180cm以上の高さを有していますが、ここで負けては話が進みません。この段階で湘北は全員がベンチ入りしているという事実が判明します。え、陵南との練習試合のときは1人あぶれていたのに。ってことは2人辞めたのか(練習試合では番号なしが1人→三井戻ってくる→番号なしは2人のはず。3人辞めてる可能性もあり)。その傍らでは海南と陵南の顔合わせがありました(「10点差で翔陽」、「はらたいらさんに3000点」のアレね)。

 そんなこんなで試合開始。湘北のキャプテン・赤木はジャンプボールでミスを犯します。翔陽のセンター・花形はフェイダウェイなどを放って目立ちまくり(この時点で桜木に「メガネ」と名づけられる)。湘北の面々はビビってプレーが固くなります。そこで流川が1人で強引にシュートを決め、「全員動きがカタい、パスが出せねー」発言をします。それでキレた他の4人は冷静さを取り戻し、普段の力を出して次々にシュートを決めるんです。特に、身長168cmの宮城は高さで勝てない分、ドリブルで翔陽をかく乱します。三井も3ポイントを決めます。かなりカッコいいぞ。

 見かねた翔陽の選手兼監督・藤真は自分が出ようとするのですが、花形が制止します。ここで出とけば勝てたのに(陵南の田岡監督が解説役をしてくれてるのがありがたい)。その後、翔陽は気合を入れなおして得点を重ねていきます。が、前半終了間際の桜木のリバウンドで勢いを殺されます。初めて活躍したのではなかろうか?

 後半が始まっても湘北の勢いは止まりません。桜木はリバウンドを取りまくってボールを堅守します。ここに来て存在意義が出てきました。そして湘北が逆転すると同時に翔陽のエース・藤真が現れます。10巻のたった4ページしかプレイしてないのに早速シュートを決めます。やばい、説得力十分だ。


◇11巻:翔陽戦後半
 前巻からの藤真の活躍は止まりません。桜木がリバウンドを果たすも、着地したところを狙って手からボールを奪います。これ、かなりの頭脳プレーだと思いますが(「あぁ!! ホケツにとられた!!」のアレです)。その後、藤真は自ら切り込んでシュートしたり、パスを出してシュートさせたりとゲームを支配し始めます。海南の牧が「藤真のいない翔陽はいわば2軍・・・」発言が的を得ていますね(その後の魚住の発言で、牧がより強いということが判明しますが)。ですが、湘北サイドも黙っていません。ここで安西先生お得意の「オレたちは強い!!」を再確認させます。 

 ここから試合は白熱します。が、桜木がリバウンド直後にボールを狙った藤真を避けた際、花形に肘が入ったことからファウル4つとなりプレーが縮こまります。それで翔陽がリードしていきます。もう決まりかと思われたその時、元不良の三井寿が奮闘します。3ポイントを打てば神がかり的に入り、ついには4本連続という荒技も披露します。いや、そりゃ人気も出るわ。残り2分30秒で引っ込むまでに20得点も積み重ねることになります。

 桜木も流川の体を張ったプレーに触発され、本来の姿を取り戻します。ついに湘北は逆転します。その後、とうとう桜木のダンクが決まるのですが、ファウルを取られて惜しくもノーゴールになってしまいます。がこのシーンは文句なしにアツくなります。井上雄彦先生も、中々「カンペキな見せ場」を出しませんね。いえ、いいんですよ。これで桜木は5ファウルで退場となってしまいます。しかし、場内からは桜木コールが鳴り止まず、湘北もついに翔陽を下します。いや~、ここはいつ読んでもいいですね。



 この後、12巻からの海南戦についても書きます。スラムダンクをもっている方は多いと思われますので、この機会に是非一度読み返してみてはどうでしょう?