104つの奇跡

見えてるのかな、これ?

女王様、巴里襲来!!

2005年11月25日 09時39分00秒 | Comics
 昨日、いつものごとく書店をのぞいてみると「薬師寺涼子の怪奇事件簿」(コミック版ね)の4巻が出てるではありませんか。この巻から小説で言えば「巴里・妖都変」へ突入します。私はこのシリーズのファンです。小説は元より、コミック、「女王陛下のえんま帳」まではカバーしています。この他、ドラマCDもあります(声優さんは結構豪華だと思います)。リンク先から試聴できますが、涼子さんの声がイメージとちと違う・・・。泉田さんはOKなんだけどな~。

世界一危険な公務員
魔女王・お涼のパリ出張!
破壊大好き、高飛車、強引、etc。世界一危険な公務員・薬師寺涼子警視が、善良なる部下、泉田準一郎警部補を引き連れてパリ出張。空港で不審極まる殺人を目撃した涼子は、国境も平和外交もスッ飛ばし、越権捜査に猛進する。「これは戦争よ(セ・ラ・ゲール)!」見えざる敵の襲撃を受けたお涼サマの宣言が、花の都を揺るがせる!
(講談社HP「巴里・妖都変」文庫版より抜粋)

 はい、この文面だけで容易に想像できますね。このシリーズの著者は「銀河英雄伝説」や「創竜伝」などの田中芳樹先生(嫌いな食べ物が「ナス」と「キノコ」って何か含みでもあるのだろうか?)。一説によれば、大作を書いた合間に薬師寺涼子をサクッと書き上げてらっしゃるそうです。

 このシリーズは元々は小説として刊行され、現在はコミック版がマガジンZに連載中です。いかんな~、週刊少年マガジンとか週刊少年サンデーよりもマガジンZやサンデーGXの作品に手が伸びてしまう。ノベルをコミックないし映像化すると、どうしてもイメージとの違和感があるものです。が、この薬師寺涼子に関しては、小説で挿絵及びカバーを描いておられる垣野内成美先生がそのまま描いておられるのでノープロブレムです。お話も状況描写が若干端折られているものの、差はないので原作のファンでも楽しめると思います。コミック→小説という入り方でも問題ないと思います。

 
 タイトルにもあるように「怪奇」事件簿なんで、本格的な推理モノではありません。むしろ、ある種のヒーローものと言えると思います。どんなに強大な敵(怪物、社会的地位のある政治家や警察官僚、企業オーナーなど)が現れても、明晰な頭脳と類稀な度胸、そして役に立つ忠臣(本人は半ばあきらめ気味で認識していますが)を連れて立ち向かい、最後は必ず勝利するっていう。それだけに読んでいて爽快なんですね。こういう「底の見えない」キャラクターって好きなんですよ。常に奥の手を隠し持ってて、パワーをセーブしているけど必要なときには存分に発揮するっていうのが。

 そういえば、こんなサイトを見つけました。リンク先で「お涼サマ度診断チェック」というものが出来ます。私は「泉田警部補タイプ」と診断されてしまいました・・・誰かに飼われるのか? にしても、次の新刊が年明けぐらいには出てくれればいいのだが。




 さてさて、本格的に薬師寺涼子記事を書こうか書くまいか・・・。