老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

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2022-01-26 08:04:21 | 老いの光影 第7章 「老人のねがい」
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毎月1回以上
要介護老人のお宅を訪問する
本人の状態が悪化したり不安定な時は
月に3、4回訪問することもある

看取りの時は頻繁に訪問
初めて居宅サービス計画表(ケアプラン)を作成するときは
最低4回は訪れる

1回訪れても4回訪れても介護報酬(介護給付費)は変わらない


さて、在宅訪問のとき
介護者の愚痴を1時間位、時間をとり
聴くことにしている

また、認知症とうつ病の婆様は
繰り返し繰り返し話す同じ話を聴く

どちらも気持ちが軽くなった、と話す

認知症が進んでいることはわかりながらも
思うように動いてくれず、いつもどうしてこうなんだろう、と苛々し
ストレスが溜まってくる

認知症老人だけでなく
人間は不可解な生き物である

幼児も老人も職場の人も
自分が思っているようには行動してくれない

まず、相手を認めることが大切だと
頭ではわかりながらも
つい、どうしてこんなことが出来ないのか、と思ってしまう

人間は悩める生き物である