『ビル風も 秋風と言わば そうかもね』
(びるかぜも あきかぜといわば そうかもね)
『秋風や 今日のお昼は ボンカレー』
(あきかぜや きょうのおひるは ぼんかれー)
『秋風も 一方通行 道路鏡』
(あきかぜも いっぽうつうこう どうろきょう)
『秋の昼 担ぎ手転ぶ 祭りごと』
(あきのひる かつぎてころぶ まつりごと)
『竹の春 長岡京より 嵐山』
(たけのはる ながおかきょうより あらしやま)
『曼珠沙華 点々続く 川の端』
(まんじゅしゃげ てんてんつづく かわのはた)
『朝日射す 空の色にも 秋濃ゆく』
(あさひさす そらのいろにも あきこゆく)
『風に乗る 鳶の舞いに 秋深し』
(かぜにのる とんびのまいに あきふかし)
『稲雀 かすみ網の下 天下なり』
(いなすずめ かすみあみのした てんかなり)
『芋はもう 御免と言いつ 手を伸ばす』
(いもはもう ごめんといいつ てをのばす)