俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

稲雀

2007年09月21日 | 俳句

『顔立ちの 際立ちたるや 花槿』
(かおだちの きわだちたるや はなむくげ)

『鶺鴒や 我にも水を 掛けとくれ』
(せきれいや われにもみずを かけとくれ)

『秋の虫 声を潜めて 啼かずとも』
(あきのむし こえをひそめて なかずとも)

『秋の蝉 道に落ちても まだ啼くや』
(あきのせみ みちにおちても まだなくや)

『昨日今日 餃子にカレー 秋楽し』
(きのうきょう ぎょうざにかれー あきたのし)

『キリギリス 金銀の家 あるでなし』
(きりぎりす きんぎんのいえ あるでなし)

『ハリマオや 昔懐かし 秋の空』
(はりまおや むかしなつかし あきのそら)

『信金の 裏に住み着く 稲雀』
(しんきんの うらにすみつく いなすずめ)

『畦の道 散らば黄の付く 女郎花』
(あぜのみち ちらばきのつく おみなえし)

『月と萩 白露置いて 清かに見ん』
(つきとはぎ しらつゆおいて さやかにみん)

『いつの日か 萩見の君に 会えるやら』
(いつのひか はぎみのきみに あえるやら)