『女高生 目瞑るしかない 秋の午後』
(じょこうせい めつむるしかない あきのごご)
『鈴虫の チロチロ鳴いて 初音かな』
(すずむしの ちろちろないて はつねかな)
『秋鴉 クワッと啼いて 目の覚むる』
(あきがらす くわっとないて めのさむる)
『二羽三羽 白鶺鴒の 噴水に』
(にわさんわ はくせきれいの ふんすいに)
『秋の空 日に日に西日 早くなり』
(あきのそら ひにひににしび はやくなり)
『眠たさは 今一番なり 秋の午後』
(ねむたさは いまいちばんなり あきのごご)
『秋桜は 空の青さに 導かれ』
(こすもすは そらのあおさに みちびかれ)
『山は山 海は海なり 秋の夕』
(やまはやま うみはうみなり あきのゆう)
『雲掛かる 上弦の月 秋の月』
(くもかかる じょうげんのつき あきのつき)
『彼岸花 田の畦沿いに 燃え盛る』
(ひがんばな たのあぜぞいに もえさかる)
『曼珠沙華 天界の花 相思華』
(まんじゅしゃげ てんかいのはな サンシチヨ)