眩しさが どっと身にしむ 冬の陽よ
(まぶしさが どっとみにしむ ふゆのひよ)
11410 【季語】 冬 【季節】 三冬
冬の朝 豆腐屋までの 水の跡
(ふゆのあさ とうふやまでの みずのあと)
11411 【季語】 冬 【季節】 三冬
母と娘の 賀状に見える 同じミス
(ははとこの がじょうにみえる おなじみす)
11412 【季語】 賀状 【季節】 新年
弱暖の 欲しき電車の 薄情け
(じゃくだんの ほしきでんしゃの うすなさけ)
11413 【季語】 暖房車 【季節】 三冬
初詣 今年もせずに 済ませけり
(はつもうで ことしもせずに すませけり)
11414 【季語】 初詣 【季節】 新年
粕汁の 鮭の塩味の 深情け
(かすじるの さけのしおみの ふかなさけ)
11415 【季語】 粕汁 【季節】 三冬
人様の 顔みな同じ 福笑い
(ひとさまの かおみなおなじ ふくわらい)
11416 【季語】 福笑い 【季節】 新年
老いの冬 心急かれて 身動かず
(おいのふゆ こころせかれて みうごかず)
11417 【季語】 冬 【季節】 三冬
松過ぎと 言えども続く 残りもの
(まつすぎと いえどもつづく のこりもの)
11418 【季語】 松過ぎ 【季節】 新年
辞書引けど 焦点合わず 冬旱
(じしょひけど しょうてんあわず ふゆひでり)
11419 【季語】 冬旱 【季節】 三冬
三度目の 成人式と 嫁の言い
(さんどめの せいじんしきと よめのいい)
11420 【季語】 成人式 【季節】 新年