俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

虫時雨

2018年09月09日 | 俳句

トンネルの 向こうに見えし 薄紅葉
(とんねるの むこうにみえし うすもみじ)
19772 【季語】 薄紅葉 【季節】 仲秋


颱風過 電信柱 釣瓶落
(たいふうか でんしんばしら つるべおち)
19773 【季語】 颱風 【季節】 仲秋


過ちは 釣瓶落としを 繰り返し
(あやまちは つるべおとしを くりかえし)
19774 【季語】 釣瓶落とし 【季節】 三秋


引き際を 知らぬ御仁に 濁醪を
(ひきぎわを しらぬごじんに どぶろくを)
19775 【季語】 濁醪 【季節】 晩秋


復興と 叫べば済みし 木瓜の花
(ふっこうと さけべばすみし ぼけのはな)
19776 【季語】 木瓜の花 【季節】 晩春


夕風に 涼しさ感ず 二三日
(ゆうかぜに すずしさかんず にさんにち)
19777 【季語】 涼し 【季節】 三夏


虫時雨 羅漢の頭 苔むして
(むししぐれ らかんのあたま こけむして)
19778 【季語】 虫時雨 【季節】 三秋
虫時雨=虫の音


露草の 露の泪の 一雫
(つゆくさの つゆのなみだの ひとしずく)
19779 【季語】 露草 【季節】 初秋


この頃は 勝手気儘の 秋の雲
(このごろは かってきままの あきのくも)
19780 【季語】 秋 【季節】 三秋


秋風や 乱れて薄き 名残髪
(あきかぜや みだれてうすき なごりかみ)
19781 【季語】 秋風 【季節】 三秋


ネクタイを する日しない日 風聞草
(ねくたいを するひしないひ かぜききくさ)
19782 【季語】 風聞草 【季節】 晩秋
風聞草=荻(おぎ)
緊急対策会議でネクタイし、
普通の会議はノーネクタイ。
そんな人いましたね。


政の道 預く人なき 暮の秋
(せいのみち あずくひとなき くれのあき)
19783 【季語】 暮の秋 【季節】 晩秋



うすもみじ(薄紅葉)

2018年09月09日 | 俳句

菊の酒 米寿にはまだ まだ遠し
(きくのさけ べいじゅにはまだ まだとおし)
19767 【季語】 菊の酒 【季節】 晩秋


一夜にて 秋の気配の 深まりし
(いちやにて あきのけはいの ふかまりし)
19768 【季語】 秋 【季節】 三秋


秋冷や 早起き散歩 嫌気さし
(しゅうれいや はやおきさんぽ いやけさし)
19769 【季語】 秋冷 【季節】 仲秋


散歩道 気付いてみれば うすもみじ
(さんぽみち きづいてみれば うすもみじ)
19770 【季語】 うすもみじ 【季節】 仲秋


床の中 しつこく秋思 纏い付く
(とこのなか しつこくしゅうし まといつく)
19771 【季語】 秋思 【季節】 三秋