儚きや 邯鄲の夢 老醜
(はかなきや かんたんのゆめ ろうしゅう)
19855 【季語】 邯鄲 【季節】 初秋
邯鄲の夢=
出世を望んで邯鄲に来た青年盧生(ろせい)は、
栄華が思いのままになるという枕を道士から借りて仮寝をし、
栄枯盛衰の五〇年の人生を夢に見たが、
覚めれば注文した黄粱(こうりよう)の粥(かゆ)が
まだ炊き上がらぬ束の間の事であったという沈既済「枕中記」の故事。
栄枯盛衰のはかないことのたとえ。
出世を望んで邯鄲に来た青年盧生(ろせい)は、
栄華が思いのままになるという枕を道士から借りて仮寝をし、
栄枯盛衰の五〇年の人生を夢に見たが、
覚めれば注文した黄粱(こうりよう)の粥(かゆ)が
まだ炊き上がらぬ束の間の事であったという沈既済「枕中記」の故事。
栄枯盛衰のはかないことのたとえ。
秋愁い 蹠を通し 湧き出ずる
(あきうれい あうらをとおし わきいずる)
19856 【季語】 秋愁い 【季節】 三秋
蹠(あうら)=足裏
秋暁や リヤカーの祖母 牛乳屋の貌
(しゅうぎょうや りやかーのそぼ ちちのかお)
19857 【季語】 秋暁 【季節】 三秋
柘榴の実 甘さ拡がる その昔
(ざくろのみ あまさひろがる そのむかし)
19858 【季語】 柘榴 【季節】 仲秋
火の車 秋刀魚豊魚に 卓いまだ
(ひのくるま さんまほうぎょに たくいまだ)
19859 【季語】 秋刀魚 【季節】 晩秋
添水の音 耳にしてから 目が止まる
(そうずのね みみにしてから めがとまる)
19860 【季語】 添水 【季節】 三秋
添水(そうず)=鹿威し(ししおどし)
=一方を削って水がたまるようにした竹筒に水を落とし、
その重みで支点の片側が下がり、水が流れ出すとはね返って、
他の端が石などを打って音を出す装置
=一方を削って水がたまるようにした竹筒に水を落とし、
その重みで支点の片側が下がり、水が流れ出すとはね返って、
他の端が石などを打って音を出す装置
鹿でさえ 頭の中を 反芻す
(しかでさえ あたまのなかを はんすうす)
19861 【季語】 鹿 【季節】 三秋
老残の 身なればこその 昼寝かな
(ろうざんの みなればこその ひるねかな)
19862 【季語】 昼寝 【季節】 三夏
秋雲や いつもと違う 色姿
(あきくもや いつもとちがう いろすがた)
19863 【季語】 秋雲 【季節】 三秋
彼岸花 毒々しさも 此岸ゆえ
(ひがんばな どくどくしさも しがんゆえ)
19864 【季語】 彼岸花 【季節】 仲秋