陽を浴びて 蛍光発す 菜花片
(ひをあびて けいこうはっす なはなびら)
20177 【季語】 菜の花 【季節】 晩春
歯が無くて 顔縮みける 春の闇
(はがなくて かおちぢみける はるのやみ)
20178 【季語】 春の闇 【季節】 三春
うららかや 堰の音に聞く 母の声
(うららかや せきのねにきく ははのこえ)
20179 【季語】 うららか 【季節】 三春
一輪の 梅の花に見る ありのまま
(いちりんの うめのはなにみる ありのまま)
20180 【季語】 梅の花 【季節】 初春
梅と菊 道真公の 好みもの
(うめときく みちざねこうの このみもの)
20181 【季語】 梅 【季節】 初春
太陽の 子と呼ばれたく 山笑う
(たいようの ことよばれたく やまわらう)
20182 【季語】 山笑う 【季節】 三春
春雨や 江戸前にぎり 義弟の味
(はるさめや えどまえにぎり ぎていのあじ)
20183 【季語】 春雨 【季節】 三春
雛飾り 少なくなりし 人形屋
(ひなかざり すくなくなりし にんぎょうや)
20184 【季語】 雛飾り 【季節】 仲春
岬にも やがて訪る 春の暮
(みさきにも やがておとずる はるのくれ)
20185 【季語】 春の暮 【季節】 三春
梅が枝に 目白のつがい 戯れり
(うめがえに めじろのつがい たわむれり)
20186 【季語】 梅 【季節】 初春