俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

8/16  盆踊

2006年08月16日 | 俳句

妹真似て 一拍遅れの 盆踊り
(いもまねて いっぱくおくれの ぼんおどり)
680 【季語】 盆踊り 【季節】 初秋


送り五山 指でなぞって 夏終わる
(おくりござん ゆびでなぞって なつおわる)
681 【季語】 夏終わる 【季節】 晩夏


つぎの世は 銀河の果てで 星釣りを
(つぎのよは ぎんがのはてで ほしつりを)
682 【季語】 銀河 【季節】 初秋


訪ね来て 萩ちらほらと 新薬師
(たずねきて はぎちらほらと しんやくし)
683 【季語】 萩 【季節】 初秋


春日道 つくつく法師が 道案内
(かすがみち つくつくぼうしが みちあんない)
684 【季語】 つくつく法師 【季節】 初秋


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8/15  秋を待つ

2006年08月15日 | 俳句

田の畦に 腰を下ろして 秋を待つ
(たのあぜに こしをおろして あきをまつ)
673 【季語】 秋を待つ 【季節】 晩夏


盂蘭盆会 風も無いのに 急ぎ過ぐ
(うらぼんえ かぜもないのに いそぎすぐ)
674 【季語】 盂蘭盆会 【季節】 初秋
盂蘭盆会(うらぼんえ)=お盆の正式名称。
先祖の精霊を迎え追善の供養をする期間を「お盆」と呼びます。
インドのサンスクリット語のウラバンナ(逆さ吊り)を漢字で
音写したもので、 転じて「逆さまに釣り下げられるような
苦しみにあっている人を救う法要の意。


貸してみい 手出し口出し 茄子の馬
(かしてみい てだしくちだし なすのうま)
675 【季語】 茄子の馬 【季節】 初秋
〔なすびで、牛やら馬やら作りましたな。〕


秋浅し 空の青さに 手が届く
(あきあさし そらのあおさに てがとどく)
676 【季語】 秋浅し 【季節】 初秋


手花火の 火玉で描く ドラエモン
(てはなびの ひだまでえがく どらえもん)
677 【季語】 手花火 【季節】 晩夏


手を添えて 線香花火 珠しずく
(てをそえて せんこうはなび たましずく)
678 【季語】 線香花火 【季節】 晩夏


何語る 夜の静寂の 遠花火
(なにかたる よるのしじまの とおはなび)
679 【季語】 遠花火 【季節】 晩夏


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8/14  天花粉

2006年08月14日 | 俳句

天花粉 汗の勲章 赤に白
(てんかふん あせのくんしょう あかにしろ)
670 【季語】 天花粉 【季節】 三夏
天花粉;ベビーパウダー、シッカロール。 
天瓜粉とも書く。 汗かきに必携?


缶ビール 客来るたびに 在庫増え
(かんびーる きゃくくるたびに ざいこふえ)
671 【季語】 ビール 【季節】 三夏
〔昔、飲兵衛でならしていたので、お客さんは酒を持って来てくれる。〕


秋暑し 欠伸とともに 涙出る
(あきあつし あくびとともに なみだでる)
672 【季語】 秋暑し 【季節】 初秋
 


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8/13  蜩

2006年08月13日 | 俳句

蜩は 鳥居の上で 昼寝かな
(ひぐらしは とりいのうえで ひるねかな)
664 【季語】 蜩 【季節】 初秋
〔蜩は名前の通り、日暮し、一日中鳴いている。
 ぴたっと鳴くのが止んだ。昼寝モードか。
 昼寝と言えば、罰当たりかもしれないが鳥居の上でよくしたものだ。〕


陽に合わせ 黄金日車 君を見る
(ひにあわせ こがねひぐるま きみをみる)
665 【季語】 黄金日車 【季節】 晩夏
黄金日車(こがねひぐるま)=ヒマワリの別称。


初盆は 遠くにありて 五七五を
(はつぼんは とおくにありて ごしちごを)
666 【季語】 初盆 【季節】 初秋


迎え火や 提灯の紋 祖を想う
(むかえびや ちょうちんのもん そをおもう)
667 【季語】 迎え火 【季節】 初秋


盆三日 この世の旅は お忙がし
(ぼんみっか このよのたびは おいそがし)
668 【季語】 盆三日 【季節】 初秋


近くなる 腹だけ十分 生身魂
(ちかくなる はらだけじゅうぶん いきみたま)
669 【季語】 生身魂 【季節】 初秋
生身魂(いきみたま)=生きている尊者に対して礼を行なう日。
また、その儀礼。


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8/13  ごあいさつ

2006年08月13日 | ごあいさつ
 
今日で、ブログ開設7ヶ月を経過しました。
ご指導御鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。
                          千秀
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8/12  簾越し

2006年08月12日 | 俳句

簾越し 足音さえも 香しく
(すだれごし あしおとさえも かぐわしく)
657 【季語】 簾 【季節】 三夏


戀しきは 簾動かす 風の如
(こいしきは すだれうごかす かぜのごと)
658 【季語】 簾 【季節】 三夏


妹遠く 恋ふれば苦し 夏の雨
(いもとおく こふればくるし なつのあめ)
659 【季語】 夏の雨 【季節】 三夏


鬼よりも 君の目見たき 夏休み
(おによりも きみのめみたき なつやすみ)
660 【季語】 夏休み 【季節】 晩夏


心太 このごろ恋ふる 心うち
(ところてん このごろこふる こころうち)
661 【季語】 心太 【季節】 三夏
心太=ところてん


秋隣 今宵ひたすら 夢世界
(あきとなり こよいひたすら ゆめせかい)
662 【季語】 秋隣 【季節】 晩夏


御見舞 酷暑極暑 残りあり
(おんみまい こくしょごくしょ のこりあり)
663 【季語】 残暑 【季節】 晩夏


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8/11  稲葉

2006年08月11日 | 俳句

戀なのか 稲葉揺らして 風通る
(こいなのか いなばゆらして かぜとおる)
653 【季語】 稲葉 【季節】 初秋


道の端 小百合一輪 微笑みし
(みちのはた さゆりいちりん ほほえみし)
654 【季語】 小百合 【季節】 初夏


不如帰 遥かに響く 忍び音よ 
(ほととぎす はるかにひびく しのびねよ )
655 【季語】 不如帰 【季節】 仲夏


さやけしや 人生一楽 夢現
(さやけしや じんせいいちらく ゆめうつつ)
656 【季語】 さやけし 【季節】 三秋


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8/10  俳句

2006年08月10日 | 俳句

一念は 三六五日 俳句漬け
(いちねんは さんろくごにち はいくづけ)
649 【季語】 - 【季節】 -


夏の朝 露濡れ靴の 紐固し
(なつのあさ つゆぬれぐつの ひもかたし)
650 【季語】 夏 【季節】 三夏


我が前を 蚯蚓銜えし 雀飛ぶ
(わがまえを みみずくわえし すずめとぶ)
651 【季語】 蚯蚓 【季節】 三夏


近めより 遠めで勝負 夏の花
(ちかめより とおめでしょうぶ なつのはな)
652 【季語】 夏の花 【季節】 三夏


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8/9  水溜り

2006年08月09日 | 俳句

夏の朝 水溜り求め ケンケンパッ
(なつのあさ みずたまりもとめ けんけんぱっ)
644 【季語】 夏の朝 【季節】 三夏


浴衣着て 色気出るまで あといくつ
(ゆかたきて いろけでるまで あといくつ)
645 【季語】 浴衣 【季節】 三夏


指先に 色気にじませ 踊る君
(ゆびさきに いろけにじませ おどるきみ)
646 【季語】 踊る 【季節】 晩夏


黒髪は 団扇の風に 揺れ惑う
(くろかみは うちわのかぜに ゆれまどう)
647 【季語】 団扇 【季節】 三夏


浴衣女 糊の強きか 赤い筋
(ゆかたびと のりのつよきか あかいすじ)
648 【季語】 浴衣 【季節】 三夏


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8/8  虹の足

2006年08月08日 | 俳句

虹の足 心の宝 見えもせで
(にじのあし こころのたから みえもせで)
639 【季語】 虹 【季節】 三夏


立秋と 聞いて涼しさ 増すでなく
(りっしゅうと きいてすずしさ ますでなく)
640 【季語】 立秋 【季節】 初秋


今朝の秋 良くも悪しくも 気は変わる
(けさのあき よくもあしくも きはかわる)
641 【季語】 今朝の秋 【季節】 初秋


夏の果て 日本沈没 浮くはいつ
(なつのはて にほんちんぼつ うくはいつ)
642 【季語】 夏の果て 【季節】 晩夏


蒼き空 台風せまり 失せにけり
(あおきそら たいふうせまり うせにけり)
643 【季語】 台風 【季節】 仲秋


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8/7  梅干す

2006年08月07日 | 俳句

家の中に 梅干しおるに つば絶えず
(やのなかに うめほしおるに つばたえず)
631 【季語】 梅干す 【季節】 三夏


クレヨンの 落書き消して 夏終わる
(くれよんの らくがきけして なつおわる)
632 【季語】 夏終わる 【季節】 晩夏


明日までの 暑中見舞い 汗も籠む
(あすまでの しょちゅうみまい あせもこむ)
633 【季語】 暑中見舞い 【季節】 晩夏


失敗だ 風呂の前の アイスクリーム
(しっぱいだ ふろのまえの あいすくりーむ)
634 【季語】 アイスクリーム 【季節】 三夏


買いおきし アイスクリームに 霜降りぬ
(かいおきし あいすくりーむに しもふりぬ)
635 【季語】 アイスクリーム 【季節】 三夏


アイスクリーム まずふたなめて 舌なめて
(あいすくりーむ まずふたなめて したなめて)
636 【季語】 アイスクリーム 【季節】 三夏


アイスクリーム 凍えてまでも 食わずとも
(あいすくりーむ こごえてまでも くわずとも)
637 【季語】 アイスクリーム 【季節】 三夏


チョコアイス 盗みの証 口まわり
(ちょこあいす ぬすみのあかし くちまわり)
638 【季語】 チョコアイス 【季節】 三夏


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8/6  空蝉

2006年08月06日 | 俳句

空蝉の 哀しみ増すや 風に散り
(うつせみの かなしみますや かぜにちり)
626 【季語】 空蝉 【季節】 晩夏
蝉の命は短い。
その蝉の抜け殻、空蝉は何を語るのだろう。


夏めくに 朝の散歩も 休みがち
(なつめくに あさのさんぽも やすみがち)
627 【季語】 夏 【季節】 三夏


夏の朝 雲に隠れし陽の やわらかき
(なつのあさ くもにかくれしひの やわらかき)
628 【季語】 夏の朝 【季節】 三夏


シャワーして 泳げるのよと 妹威張る
(しゃわーして およげるのよと いもいばる)
629 【季語】 シャワー 【季節】 三夏


とぎれなく 線香花火 咲かせけり
(とぎれなく せんこうはなび さかせけり)
630 【季語】 線香花火 【季節】 晩夏


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8/5  熱き夜

2006年08月05日 | 俳句

からませて 舌からませて 熱き夜
(からませて したからませて あつきよる)
623 【季語】 熱き夜 【季節】 三夏


裂き烏賊は 酔狂五代の 肴なり
(さきいかは すいきょうごだいの さかななり)
624 【季語】 烏賊 【季節】 三夏


安簾 暑さも易く しておくれ
(やすすだれ あつさもやすく しておくれ)
625 【季語】 簾 【季節】 三夏


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8/4  夏空

2006年08月04日 | 俳句

夏空の 虚しき彼方 雲の花
(なつぞらの むなしきかなた くものはな)
615 【季語】 夏空 【季節】 三夏


夏の夢 覚めても半ば 夢うつつ
(なつのゆめ さめてもなかば ゆめうつつ)
616 【季語】 夏の夢 【季節】 三夏


夢の中 灼くる心も 色淡く
(ゆめのなか やくるこころも いろあわく)
617 【季語】 灼く 【季節】 晩夏


撫子の 恥じらう君に 光あれ
(なでしこの はじらうきみに ひかりあれ)
618 【季語】 撫子 【季節】 晩夏


やるせなく 今宵も待つや 月出るを
(やるせなく こよいもまつや つきでるを)
619 【季語】 宵待ち草 【季節】 晩夏


浴衣女 火照りし肌の かいま見ゆ
(ゆかたびと ほてりしはだの かいまみゆ)
620 【季語】 浴衣 【季節】 三夏


二の丑も うなぎ遠くで 泳ぎけり
(にのうしも うなぎとおくで およぎけり)
621 【季語】 二の丑 【季節】 晩夏


風物詩 浴衣に下駄に 団扇かな
(ふうぶつし ゆかたにげたに うちわかな)
622 【季語】 浴衣 【季節】 三夏


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8/3  熊蝉

2006年08月03日 | 俳句

熊蝉も 掃除の音に 負けにけり
(くまぜみも そうじのおとに まけにけり)
610 【季語】 熊蝉 【季節】 晩夏
窓から聞こえてくる熊蝉の鳴き声も、
女房殿の掃除機の音には敵わない。


蝉時雨 時の移ろい 写しけり
(せみしぐれ ときのうつろい うつしけり)
611 【季語】 蝉時雨 【季節】 晩夏


蜩は つきることなく 鳴くばかり
(ひぐらしは つきることなく なくばかり)
612 【季語】 蜩 【季節】 初秋


墨磨るに 飛びてはじきて 黒の夏
(すみするに とびてはじきて くろのなつ)
613 【季語】 黒の夏 【季節】 三夏


すべなきや 十七文字の この世界
(すべなきや じゅうななもじの このせかい)
614 【季語】 * 【季節】 *


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