葉も花も実もない蕎麦畑
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蕎麦同好会の計画書によれば、10月25日、刈取り・脱穀、11月には待望の「新蕎麦を味わう会」とある。
しかし蕎麦畑はご覧のありさまである、集落からわずか100メートルほど離れた畑地であるが毎夜鹿が出没しているらしく蕎麦の横芽が伸びる隙も与えない。
鹿を夜見たという人の話を聞いた。
悠然と羽のある神馬が空を駈けるように軽やかに飛躍して山に帰っていった。
短い時間であったけれど、スポットライトに浮かび上がった雄鹿の美しさと大きさに感動したという。
昔観た「小鹿物語」の、青い月夜に、とうもろこし畑の高い柵を飛び越えた小鹿の姿を思い出す。