タラの芽
山の木はある年月を経て商品価値が出ると伐採する。
建築用材、土木用材、薪炭などの価値を生み出す山林は山村の財産である。
切り払われた山林は、日光に恵まれ次の木が繁るまで、様々な植物が生育し山菜の宝庫となる。
タラは特に顕著である、日の光を吸ってそれまで眠っていたものが起き上がるように一斉に芽ふき、四方に根を伸ばしその先々に芽を出す。
数年を待たずして全山はたらの林となるが、周囲の樹木の成長により、一気に衰退しするのもたらの特徴である。
昨年の収穫を夢見て同じ場所に行っても、期待はずれでがっかりすることも多い。