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下駄と春の雪

2011年02月09日 | 季節の便り

 

春の雪が降っている、久しぶりの潤いである。

 下駄が日常に使われていたころ、春の雪には難儀した。

粘着性のある春の雪は歩く度に下駄の歯の間に張り付いて、雪だるま式に厚みをまして高くなる。、

しばらく歩く間に、下駄の高さは天狗様の履く1本歯の下駄のように5寸(15センチ)近くにもなって立ち往生する。

電柱や石垣を蹴る様にして、溜まった雪を落とすのだけれど、春の雪は容赦なく下駄の裏に張り付いて来る。

仕方ないから下駄を両手にぶら下げて、足袋はだしで歩いた。

 今日夕刻雪の降らない国へ立つ、4日間のボランティアである。

 

コメント (1)
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