ヤマボウシ
梅雨の樹陰に咲くヤマボウシ
その補聴器は、大人の弁当箱程の大きさがあって、ショルダーバックのように肩に掛けていた。
真空管のヒーターを熱するA電池と、真空管を制御する高圧のB電池を詰め込んだセットは、補聴器というより携帯ラジオを思わせた。
初期の補聴器を知っている人が今何人残っているだろう。
ひょんなことから補聴器を専門に取り扱うお店の人達を交えて食事会を開くことになった。
耳の中にすっぽり隠れる補聴器や人工内耳など難聴を改善する機器の発達は素晴らしい。
しかし 人の聞こえは神秘的で、最新のデジタル高級補聴器が全ての人に適合するわけではない。
補聴器を付けてから始まる、聞こえのリハビリテーションが重要だという。
50数年年前の弁当箱補聴器を知る者にとって、そん補聴器を販売するスタッフから聞ける話が楽しみだ。