先日の異常な暖かさ(暑さ)で、降り固まった積雪があっけなく消えた。
人の力では、到底成し遂げることのできない、神業である。
雪の消えた草地に蕗のトウが膨らんでいたので摘んできた。
現在はフキノトウが一般になっているけれど、子供のころは「フキボコ」と可愛く呼んでいた。
近くに親しみを込めて「フキッタマ」と呼ぶ地方もあり、北信濃の「チャンメロ」はアニメの世界だ。
みちのく山形等では「バンケ」と呼ぶらしい、語源を知りたいものだ。
みちのくの緑は蕗のトウよりぞ (福田廖汀)
外にマンサクを写しに出たら、急に雪が舞い始めた。
この雪は降るのではなく舞うのである、フワフワといつまでも空を漂っているように見えるけれど、
写真に写してみると間違いなく下方に移動している。
中国では、金縷梅というらしい、金箔をまとった梅である、惨めなのか高貴なのか解らないが見るほどに美しい花だ。
秋以来、ようやく室内で咲いたハイビスに勝るとも決して劣らない。
マンサク(金縷梅)
赤い花が途絶えていた空間に君臨して、通常一日花だが、二日間頑張って咲き続けた。