新雪に残された足跡
程良い積雪があった、鹿防護フェンスの効果を確認する好機である。
驚いた事に人間領域の雪原におびただしい鹿の足跡が残されていた。
フェンスに沿って歩いてみた、人間領域側に獣の足跡が続いている、何処からか迷いこんだ獣が、山に帰るためにフェンスに沿って歩いたのだろう。
フェンスの設置区間を念入りに観察したのだが、鹿がフェンスを飛び越えて人間領域に侵入した形跡は確認できなかった。
何処から侵入したのだろう。
(隣町会まで続いている足跡)
足跡を追跡すると隣の町会に続いていた、フェンスを効率よく構築する都合で、広い範囲の山林を人間領域に取り込んだ。
どうも鹿はその山林を棲家とし夜な夜な出没しているらしい。
暖かくなる前に、2町会が合同で人間領域にすむ鹿の追放を計画している。
山林を人が取り囲み、あけ放したフェンスの門扉に向かって誘導し、鹿を彼らの領域に追放する。
地球上を人間が支配する現代ならば,しかたないのでしょうか。
分からないことばかりです。鹿に伝えられないことが切ないです。
しかし鹿は、人を味方と思っているようです。
罠に掛かって、撲殺され、埋められる小鹿でも最後までそうゆう目をしています。
ほんとうに切ないことです。