常念が見える部屋から

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季節の移ろいに写真を添えて発信します。

JR大糸線の思い出

2008年06月24日 | 季節の便り
木崎湖 稲尾駅付近

日曜日大糸線に沿って塩の道を神城まで走った。
残雪の五竜、白馬を期待していたけれど峰々は厚い梅雨の雲に終日覆われていた。
この大糸線は敷設工事が戦争で中断し、定かな記憶ではないが長野県北小谷駅と、新潟県平岩の間が繋がったのは戦後しばらく経ってからであった。
県の最北端のローカル線について何故覚えているかというと、それにはちょっとした訳がある。
小学校に修学旅行が復活(新設)された時、山国の子供たちに海を見せようという
気運が高まり、長野県に一番近い海糸魚川に最初の修学旅行が計画され、姉たちが参加した。
大糸線の全線開通以前のことであるから、一行は北小谷駅で下車し、山道を平岩駅に徒歩で向かった。
しかし、険しい道路が行く手を阻み、平岩駅での発車時刻に間に合わない事態になってしまった。
引率教師たちは、児童の荷物を最大限に担ぎ、児童ともども駅を目指して山道を必死に走ったという。
姉からこの修学旅行の話は何度も聞いた、そのほとんどは忘れたけれど、子供たちが集団で山道を走る様子は今でも想像できる。


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