全山黄葉
落葉松は春の芽吹きも美しいが、黄葉には格別な趣がある。
戦後荒廃した山林に、根付きが良く成長の速い落葉松が競って植林された。
当時 落葉松は用材としてその需要は尽きることがないと云われ、学童動員されて学校林に植林したことをおぼえている。
電柱、建築足場材、鉱山保安材 土木工事用杭等に落葉松の固く腐食しにくい性質が好まれた。
特に長野県内では需要を見込んで造林地の半分に落葉松が植えられたという。
しかし伐採期を迎えたころ、時代は大きく変わって落葉松の需要は激減した、売れないから落葉松は放置されている。
板材としてすこぶる使いにくい落葉松だが、近年加工技術が進んで集合材として新しい需要が出始めているようだ。
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