暑い日

取引先の集まりで昨夜は新宿に泊った、東京は朝から蒸し暑かった。
朝の電車で逃げ帰る。
昼近く松本に着いて、電車を降りると強烈な暑さが襲い掛かかり、一気に汗が噴き出した。
こその暑さは東京以上である。
昨日の集まりで信州の涼しさを吹聴してきたから、その甘言にのって来る人は、この暑さに怒って、余計に汗をかいてしまうかもしれない。
写真は３日続きの組写真の最初の光景である。

7月11日 朝焼けの常念

早起きして槍ヶ岳の山頂が朝日に輝く瞬間を待っていると、空が紅く変わり始めた。
色彩は濃度をまして、数分後霧のように消えた。

7月11日 朝の常念

寒中を思わせるような常念の輪郭が見えた。

方向音痴

美ヶ原高原の麓に地元の財産区が経営する天然温泉「ひのきの湯」がある。
日曜日　知人数人が霊験あらたかなヒノキの湯の探訪に初めて出かけた、天候も良かったので折角だからと、ビーナスラインを遡上して高原台上まで足を伸ばした。
湯治は高原からの帰りにゆっくり浸るのが効果的だという判断だったらしい。
台上では梅雨時には珍しく冨士の霊峰がくっきり見えて、レンゲツツジが彩りを添えていたという。
高原の景色と空気を満喫し、ヒノキの湯を楽しみに山を下った。
ところが曲がりくねった山道が連続し、ついに方向感覚が狂ったらしい、あろうことか反対側に降りてしまったのだという。
大げさに言えば、富士山で駿河に下るとつもりが甲斐に降りてしまったようなものだ。
そのころから強い雨が降り始め、細い山道を泣きたい思いで諏訪、岡谷経由で松本に無事帰ったという。
地下鉄を降りて、目的地と反対方向に歩いてしまうことなど珍しいことではない私は、このことを笑えない。

ブンタン受難

晩秋アゲハの幼虫に食い荒らされたブンタンに、瑞々しい新芽がでて安心と思いきや、越冬アゲハの子孫がやってきて住み着いた。
旺盛な食欲は驚くばかり細い枝まで食い尽くした。
最近は硬い古葉ももりもり食べて、どうやら蛹になるらしい。

ネムの花

雨で増水した小川の岸に、ネムはピンクの雲のようにいつも咲いていた。
接近して見るとオシベやメシベばかりの不思議な花である。
日の出前　葉はまだ眠っている。

松本の城

朝一時的に夏空が広がった松本は、昼ごろになると白い雲に空一面覆われた。
城に隣接するビアガーデンは連日賑わっているという。
公園を散策する観光客も多くなった。
昨日は湿度が高い東京を歩いてきたけれど、やっぱり夏は信州がいいと実感する。

オオマツヨイグサ

つぼみの先端が割れてからほぼ1分で咲ききる。
後から後から咲くから目が離せない忙しいひととき

信州の紅い空

4時20分外はまだ薄暗い、北窓からみえる景色が異様に赤い。
窓を開けると、鉄塔のある空の雲が火祭のように真っ赤に染まっていた。
赤雲が卍に流れ、渦を巻き刻々と色を変え、その圧倒されそうな色彩的物量にただ唖然とした。
やがて、潮が引くように色あせ、数分間で普段の梅雨の空に変わっていった。

夏姿 常念対面

今朝　梅雨の雲がきれて久し振りに常念に対面できた。