ミュージアムのある公園でのこと。ノイバラの葉でクサカゲロウの卵を見かけました。別名うどんげ(優曇華)の花。葉の縁に一列に行儀よく並んだ卵。それぞれが糸状の柄で固定されています。単に糸という感じではなく,ピンと張ったという強度をもっています。葉に直接産付しないのは,外敵の目にできるだけ触れないためでしょうか。でも,これだって結構目立ちますが。ともかく特異な産み付け方です。
「これは観察するに値するなあ」と思って,さっそく葉を採集しました。できれば,孵化するときを見届けたい! なにしろ,孵化はまだ見たことがありませんから。
持ち帰ったあと,撮影したのが下の写真です。卵の中を見ると,緑や青,赤といったカラフルな色彩が確認できます。
もっとアップ気味に撮りました。
上写真中,右から3番めの卵には,真ん中あたりに点のようなものが現れています。
夜になって,さらに変化が進みました。幼虫の姿らしい影が確認できます。
ほんとうに孵化が観察できるかもしれません。