自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジョロウグモとカマキリ

2016-08-26 | 生物

今夏,アゲハの庭園には大きなジョロウグモが数匹居つきました。複数いるということは,それだけ食べものがゆたかに口に入る環境だというしるしなのかもしれません。

ときどきしか観察しなかったのですが,それでも獲物を捕まえている姿を結構目撃しました。なかには,ニイニイゼミのような比較的大きな獲物をがんじがらめにしているのを見たこともあります。

カマキリを捕獲して,糸をぐるぐる巻いて完全に獲物にしているのを見たときは,とても驚きました。これも自然の摂理だなと思いつつも,ジョロウグモの凄さを垣間見たように感じた次第です。それで写真に収めておこうと思い,近寄っていきました。クモは度胸が据わったもので,わたしの動きにはまったく反応しません。これを“度胸が据わった”といい表してよいのか,よくわかりません。とにかく獲物を処理するのに懸命なのです。

せっかくの獲物を絶対に逃さないぞといわんばかりの抱え込み態勢。


カマキリのからだは半分。これだけ糸で包まれたら,降参するほかなかったでしょう。 

 
クモはけっしてじっとしているわけではなく,獲物を抱え込んだり,移動するために放したり。

 
これを見たのは朝。昼過ぎに見ると,カマキリの姿はもうなくなっていました。栄養分を吸いとったあと,意図的に巣から落としたのでしょう。ジョロウグモは悠然とした姿で静止したままでした。