紙づくりの本番がいよいよ明日に迫りました。
ということで,今日,象糞紙づくりのことでずいぶんお世話になり,象糞を提供していただいているサファリーパークに出かけました。もちろん象糞をいただくために,です。前にも書きましたが,趣旨さえ明確で意味あるものなら気持ちよく対応していただける大した施設です。公務員体質から抜け切れず斬新さ・サービス精神に欠いた運営で古びてゆく動物園とは落差が大き過ぎ! 今回の対応も,じつに気持ちのよいものでした。感謝。
参加者は今のところ8人です。ローカル紙に記事を掲載していただいたのですが,募集人数には達していません。当初「10人でどうか」と提案していたわたしからみると,上々なのですが……。平日2日間というのはやはり参加しにくいのでしょう。土曜・日曜の実施というのは今のスタッフ体制では無理なのです。
せっかくのパーク行き,もちろんわたしたちがつくったウンチ・ペーパーと“うんちきゅう” を持っていって,見ていただきました。副園長のSさんから「おつくりになった紙をみたいですね」と切り出されました。そして一目見て,手で触りながら「つなぎなしで,これだけのものができたのですか」「園で販売している外国製の箱に使ってある紙とまったく変わりませんね」「地球儀は科学館らしいアイデアですね」と積極的に評価してくださいました。
そうして,こんなふうにもいわれました。「園長からも,こうしたかたちで行われる教育活動や研究活動には積極的に協力していこうといわれていますので,これからもどうぞ」と。まことに,外に向ける目線の低さ・柔軟性が伝わってくる話でした。施設間の連携という点で,わたしたちは大きなチャンネルをつくったことになります。
立ち話は,象の密猟,密輸入の話や,糞に入ったカボチャの話題にも発展。カボチャ入りの糞の集積場でカボチャがたくさん育っているとのこと。消化器官を通った種子は発芽しやすいのかもしれないということ。そうそう,捕れたカボチャを再び象に与えるのだそうです。帰路,その脇を通りかかったので写真に収めておきました。
ウンチ・ペーパーづくりを体験される来館者には,糞を通して深ーい話を投げかけようと思っています。